鳥インフルエンザ危険地区のイスタンブル郊外で犠牲祭:住民はウイルスに無頓着(Milliyet紙)
2006年01月11日付 Milliyet 紙

イスタンブルで鳥類の検疫が宣言された地域で、また軽率な行為があった。該当する地域では、全ての鳥類を集めて処分することが決まったにもかかわらず、住民は犠牲祭で犠牲に捧げる家畜を、鳥インフルエンザ感染の危険が高いニワトリがいるところで屠殺した。マスクをした検疫担当者が犠牲に捧げる家畜の肉のそばで鳥類を集める一方で、子どもたちは素手でニワトリを捕まえていた。

鳥インフルエンザは犠牲祭の時期と重なったため、より伝染の危険性が増した。これまで判明している地域以外でも屠殺は行われた。しかし、最も感染リスクの高いのは鳥インフルエンザによる検疫措置の対象となった地区の住民だ。

その一つ、ガーズィーオスマンパシャのジェベジ村では、死んだ2羽のニワトリから鳥インフルエンザウイルスが検出されたため検疫措置がとられたにもかかわらず、住民は犠牲に捧げる家畜をあちこちの通りや家の庭先で屠殺した。家畜を泥まみれの環境で屠殺した住民は、度重なる警告にも注意を払わなかった。彼らは「この肉は、何分か沸騰したお湯で煮れば病原菌も残らないし病気にもならないよ」と言う。ジェベジ村では、今でもニワトリやアヒルなどの飼育を続けている。死んだニワトリはカルスからやって来たと話す住民は、家畜が鳥インフルエンザにかかることを信じようとしない。

■まだ抵抗する人がいる
同じく検疫が宣言されたキュチュクチェクメジェのジィヤ・ギョカルプ地区でも状況は変わらない。地区の住民はニワトリの真近で生活しているが、犠牲祭の屠殺もニワトリがいるところで行った。

キュチュクチェクメジェ市役所と郡農業局チームはアヤズマ地域で一日中ニワトリなどの鳥を回収する作業を続けた。前日の作業にもかかわらず、まだ道ばたを歩き回っているニワトリの姿が目立った。ニワトリ小屋を消毒する際に、家畜を引き渡すのを拒む住民もいた。住民には回収されるニワトリ1羽に対し5リラ、アヒルに7.5リラ、七面鳥に15リラが補償されることが伝えられる一方、回収に抵抗する住民は警察の仲介で説得された。

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( 翻訳者:塚田 真裕 )
( 記事ID:1699 )