ターラバーニー・イラク大統領、イラン訪問を終える ハムシャフリー
2006年11月29日付 Hamshahri 紙

2006年11月29日付ハムシャフリー

【ハムシャフリー・オンライン】イラク大統領は、今般のイラン訪問では満足の行く成果が得られ、まったくの成功であったと述べた。

 イラン学生通信の報道によると、ジャラール・ターラバーニー大統領は今日(2006年11月29日)、帰国を前に、イラン大統領との共同記者会見に臨み、次のように語った。「われわれはすべての分野で、共通の結論に達した。経済、貿易、石油、外交関係などの領域で話し合った。われわれの合意は、すべての分野で非の打ち所のないものであった。今般の訪問は100%の成功であったと断言できる」。

 同大統領はまた、「今回の訪問で得られた合意の成果は、すぐにでも目に見える形で現れるだろうということを、イラク国民に伝えたいと思う」とも述べた。

 ターラバーニー大統領は、イラン訪問中に調印された数々の覚書について触れ、「両国の教育相の間で交わされた覚書は、人間の教育にとって前向きな一歩である」とした。

 同大統領は、「われわれとイランは、産業の分野でも覚書を交わした。これにより、われわれの産業が発展を遂げることに期待したい」と述べ、さらに「その他の合意も現在作成中であり、さらに両国間で以前に交わされた合意もある」と語った。

 ターラバーニー大統領は、これらの合意文書がイラン・イラク両国の関係の発展に大いに寄与することを期待する旨述べ、「現在あなた方が目にしているのは、〔現在合意が形成されつつあるものの〕ほんの一握りにすぎない。それはちょうど、大雨が降る時も最初は一滴の雨から始まるのと同じだ」と付け加えた。

 ▼ アフマディーネジャード大統領の発言

 マフムード・アフマディーネジャード大統領は、共同記者会見の席上で、次のように語った。「困難に直面しているイラク国民は今日、国民としての一体性を強めるべく努力する必要がある。現在の苦境から救われるためには、これ以外に方法はない。現在、イラクでは危機的な状況が続いているが、しかし私は、イラク国民が誇りをもってイスラームに基づく国民的団結を保つならば、この苦境の時代を乗り切ることができると確信している」。

 同大統領は続けて、「ここでイラクのテロ集団を支援している国々に言いたい。テロリズムを支援することは、彼らが行いうることの中でも、もっとも醜い行為であり、それはイラク国民への支援などではない。自らの問題をイラク国民の元に持ち込むべきではない」と述べた。

 大統領はさらに、次のように述べた。「またここで、遠方よりはるばるやってきて、イラクの問題に干渉している者たちに言っておく。結局あなた方は、サッダームを倒しにやってきた。みなサッダームの打倒には喜んだ。しかし、イラクに居座り、イラクの問題に干渉し、イラク国内の対立や騒擾を助長することは、実に不愉快である。もしあなた方が、自ら述べているように、イラクから撤退し、イラク国民に問題を委ねる意志があるならば、そのことば通りに行動すべきだ」。

 イランの大統領はまた、「再度述べておきたいのは、われわれはすべての科学的、経済的、技術的能力をイラクの同胞のために供するつもりだということである。このことについては、親愛なる同胞ターラバーニー氏と、会談の中で詳細に話し合ったところである」と強調した。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:4012 )