エルドアン首相、ギリシャ、アメリカにトルコ側提案への支持求める―EU加盟交渉で(Milliyet紙)
2006年12月09日付 Milliyet 紙

エルドアン首相は、昨日(8日)金曜礼拝を行ったモスクからギリシャのカラマンリス首相に対し電話会談でキプロス提案への支持を求めた。また、新提案をアメリカ合衆国のブッシュ大統領にも説明した。

トルコは1港湾および1空港を(南キプロスの)ギリシャ系住民に解放する提案をEUに伝えた。これに続き昨日(8日)、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相はアメリカ合衆国のジョージ W.・ブッシュッ大統領及びギリシャのコスタス・カラマンリス首相と電話会談し支持を求めた。
エルドアン首相はアフヨンカラヒサル、サンドゥクル郡のウル・モスクで金曜礼拝を行い、モスクにある部屋からカラマンリス首相に向けて電話した。40分に及んだ電話会談で、エルドアン首相はカラマンリス首相にキプロス問題の解決への支持を求め、「このプロセスへの貴国の建設的な支持を望んでいます」と述べた。

■ブッシュ大統領にサンドゥクル市から電話
エルドアン首相はサンドゥクル市の建物からブッシュ大統領に電話し、キプロスに関する新たな一歩を説明し支持を求めた。エルドアン首相はブッシュ大統領にイランとシリア訪問についても説明した。ブッシュ大統領は首相に、トルコのEU加盟交渉を支持すると述べたことが伝えられた。ブッシュ大統領は、グローバルな平和の取り組みへのトルコの必要性を指摘し、エルドアン首相の最近のイランとシリア訪問に関し、「貴国の努力に敬意を表します。」と述べた。
首相はその後、市の建物のバルコニーから市民に向けて演説し、批判に対し激しく応酬した。民族主義者行動党(MHP)会派の抗議の中で、「誰も、北キプロス・トルコ共和国の名誉を回復させる前に、同国を公正発展党(AKP)政権の手から奪って交渉のテーブルに取り上げることなどできない」と語った。
批判に応酬する際、メディアに攻撃の矛先を向け、「テレビを見ると、(この件に関し)問題を混乱させたい者たちがいる。彼らには目的などない。誤った情報を伝えているのだ。キプロスは不当譲渡されていると言う。(彼らは)民間放送局を使ってキプロス問題を混乱させている」と語った。
エルドアン首相は、北キプロス・トルコ共和国の大統領が最近までどの国からも一度も招待されていなかったことを述べ、次のように続けた:「これは今政権下で実現した。一部の者たちは何もせず行ったり来たりしている。この国で石の上に石を積み重ねるような努力をしない者達は、ご覧の通り何か言っているが、我々は全く気にしていない。」と述べた。




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( 翻訳者:富田 祐子 )
( 記事ID:4085 )