エイズ感染リスク低下に割礼が有効 しかしそれだけではダメ(Radikal紙)
2006年12月15日付 Radikal 紙

割礼がHIVウィルスの拡大を防げるかどうかについて、これまで活発な議論がなされてきた。実施済みの二つの調査は、予想以上に肯定的な結論を出した。専門家達によれば、割礼を施されることでAIDSの原因となるウィルスに感染するリスクは半減するが、これに依存して安全な対策を放棄することは間違いである!

成人男子が割礼を受けていることがHIVウィルスの拡大を防ぐのか否かをテーマに行われた二つの医学調査は、予想以上に肯定的な結論を出した。ケニヤとウガンダで行われた実験で、割礼がAIDSリスクを半減させたことが明らかになった。世界保健機構(WHO)のHIV/AIDS部長のケビン・デ・コックは、この発見が「何千もの、いや何十万、何百万もの人を救うことになる。」と述べた。

ケニヤとウガンダで行われた大規模な実験は2007年半ばまで継続するはずだった。しかし、割礼を行った人々はHIVウィルスに感染するリスクが半減することに関する中間リポートを精査した米国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)は、調査活動停止を決定した。仮説の証明について調査を継続することは影響外であることを明らかにした同研究所は、割礼を受けていない実験参加者達に医療業務を提案する。

■ ワクチンの発見はまだまだ先
HIVのワクチンはまだ何十年も先の話なので、割礼の結果はAIDSの件で長い間手にしてきた最重要の発見となった。ケニヤのキスムで18-24歳の2784人が、同様の調査ではラカイ、ウガンダから15-49歳で4996人の男性が調査された。NIAIDのアンソニー・ファウチ所長は、ケニヤで53%、ウガンダで48%の感染の減少が見受けられたと述べた。

これには男性が性生活において「無頓着」であることに関する掲示はなかった。だが、ファウチ博士は、このニュースが報道された後こうした影響が生じることを恐れていると述べた。専門家達は、割礼済みの男性のHIV感染リスクが減少する理由は、割礼時に切り離される、陰茎の亀頭を覆う包皮の中の細胞がHIVにより敏感であるか、あるいはHIVが割礼包皮下の熱くて湿った環境でより容易に潜伏しうると指摘した。WHOもこの発見が極めて注目に値することを認めたが、コック部長は「これは革命的な打開策ではない。」とし、この方法がコンドームを使用するなどの、より安全な方法全てに代わるものではないことを念押しした。



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( 翻訳者:藤巻晋也 )
( 記事ID:4130 )