ヤタガン火力発電所の老朽化による環境破壊深刻(Milliyet紙)
2006年12月17日付 Milliyet 紙

 操業24年となるヤタガン火力発電所の老朽化したパイプが1ヶ月のうちで4回破裂すると、4ヶ月前に稼働をはじめたばかりのろ過システムも4回休止状態になった。責任者によれば、パイプの破裂は火力発電所でよくあることのひとつだという…

トルコの電気エネルギー需要の1,6%を占めるも、排出ガスの浄化システムの件で長らく問題となっているヤタガン火力発電所の最初のろ過装置は11月15日に稼働を始めた。しかし操業24年となる発電所の老朽化したパイプが1ヶ月で4回破裂すると、ろ過システムも4回休止状態になった。

発電所責任者は、全長250kmのパイプがある発電所で、この種のパイプ破裂は日常的であり、金属疲労を起こしている、と述べた。何年間も灰や廃水が流されてきた灰だめに今では石灰水も流されている。475メートルの高さまで廃水で満たされた灰だめは周辺の木々をも飲み込みはじめた。どろどろになった灰は、多くの木の丈を超えようとしている…

■ 新たな3設備

周辺に被害を与えているとの理由からヤタガン住民から反感を買っているヤタガン火力発電所で3段階の排出ガス浄化設備の建設が計画されている。発電所では1ヶ月前稼働を開始した最初のろ過システムがある第一施設で1ヶ月の間に4回パイプが破裂するとシステムは休止状態になった。他の2つの浄化設備は2月と3月に稼働することが計画されている。

本紙に発電所を紹介してくれた所長のヌーリー・シェレフオールと管理部長のアズィズ・トゥーは、問題がろ過システムのせいではなく、540度の蒸気や水を通すパイプの破裂により起きたと話した。

シェレフオール所長は、24年前に操業を開始した発電所ではすでに金属疲労が起きており、最近はますますパイプ破裂が起きるようになっていると明らかにし、これを防止するため毎年パイプを部分的に新しいものに取り替えている、と話した。同所長によれば、トルコにある12の発電所でも破裂は頻繁に起きており、ヤタガンの問題が特に取りざたされているだけだと言う。

■ 作物にも被害

発電所の完全閉鎖には反対だが、周辺に与える被害防止を望む近隣住民は、工場から出る煙だけでなく、石炭や灰のほこりが飛んで作物に被害を与えていると明らかにした。

発電所の近隣にあるシャーヒンレル村に住むアディル・カプランは、木に生っているオリーブの実が熟さないうちにもげてしまい、以前は50 kgオリーブの実から13 kgの油が取れたのに、この量が6~7 kgに減ったと語った。

村長のヌロル・カトゥは、「2年に1度オリーブはより実をつけるようになる。今年豊作になるべきなのに、期待通りにならなかった。我慢しているのは私たちなのに、利益を得るのは私たちではない」と話した。



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( 翻訳者:井上さやか )
( 記事ID:4150 )