デリヤさん事件、再び -元交際相手に殺害される(Milliyet紙)
2006年12月26日付 Milliyet 紙

イスタンブルで元交際相手に脅迫を受けているとして何度も警察と検察に助けを求めていたにも関わらず殺害されるという事件(デリヤ・サマンジュさん事件)があったが、アンタリヤでも同様な事件に父親と娘が巻き込まれた。朝食の食卓において昨日(25日)娘のセバルさんとともに殺害されたシェブケット・アクブルトさんは、娘の元交際相手のアフメト・エルギュン・オズカラ容疑者について、以前被害届けを出していたことが明らかになった。
ミッリイェト紙は、昨日サマンジュさんが亡くなる前に警察と検察に助けを求めていたことを一面で報道した。裁判所は、法的な権限を行使すればサマンジュさんを脅迫していた被告人を3週間以内であれば監視下に置くことが可能であったが、それを行わなかったことを明らかにした。
クムルジャに住み、薬剤師を退職したシェブケット・アクブルトさん(67)が、上階が工事中になっている3階建て住宅の1階で娘のセバルさん(37)と朝食をとっていた際、門扉のない建物に押し入った犯人は、拳銃で次々に発砲。父親と娘は犯行現場で死亡した。
警察当局は、容疑者はセバル・アクブルトさんが2年間同棲した後別れた元交際相手でTCDD(トルコ国鉄)を退職したアフメト・エルギュン・オズカラ(67)であることを明らかにした。オズカラは同日、クムルジャで目撃されていたことが確認された。以前に父親のアクブルトさんは、オズカラによって自身と娘のセバルさんに対して殺害の脅迫を受けているとして検察へ被害届けを出していたことがわかった。
オズカラの捜索は続いたが、彼は昨夜アンタリヤのオトガルから市街中心地へ向かう民間バスの乗客の目前で自分の頭を拳銃で撃った。弁護士のムラト・アクブルトは、殺害されたシェブケット・アクブルトさんと娘のセバルさんは長い間オズカラによる脅迫を受けていたことを明らかにして以下のように述べた:
「シェブケット・アクブルトは、約3ヶ月前、脅迫を受けたとしてクムルジャ検察庁に対して被害届けを出していた。オズカラは尋問されたあと釈放された。オズカラはクムルジャの中心地にあるアクブルトさん一家の住宅でドアを壊し、窓ガラスや窓枠を破壊した。」

■武器の入手先は警官
オズカラは、拳銃をアンタリヤ警察治安局に勤務するY.G.警察官からひそかに入手していたことが明らかとなった。罪を被ることを恐れて状況を説明しないY.G.についての捜査も始められた。


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( 翻訳者:新井仁美 )
( 記事ID:4227 )