サッダーム・フセイン、生まれ故郷の村へ埋葬(Hurriyet紙)
2006年12月31日付 Hurriyet 紙

死刑が執行されたイラクのサッダーム・フセイン元大統領が、深夜にティクリート近郊の生まれ故郷アウジャ村で一族が所有する土地に埋葬されたことが明らかになった。

アルブー・ナースィル族のアリ・アル・ニダ部族長が記者たちに対して行った説明では、フセイン元大統領は死刑執行から24時間後の31日早朝に一族が所有する土地に埋葬されたという。

フセイン元大統領の親族であるムーサ・ファラジ氏は次のように述べた。
「サダム・フセインは本日4時に、バアス党政権時代にアウジャに建設されたある場所に埋葬された。」
ファラジ氏 は、元大統領が埋葬された場所が、以前は村で亡くなった人を哀悼するために使われていた広間であったと語った。

またファラジ氏は、フセイン元大統領の遺体がサラハディン州のハミド・アル・シャクティ知事、ならびにアルブー・ナースィル族のアリ・アル・ニダ部族長によって引き取られたことを明らかにした。また、埋葬の際にはアル・シャクティ州知事やアル・ニダ部族長のほか、同部族のメンバーたちが参列したと述べた。

■100人が参列

ファラジ氏は、埋葬の前にはティクリートで厳重な警備体制がとられたことを明らかにした。また、ティクリートの中心部までたった4キロにも関わらず、治安上の理由から道路が封鎖されたため、ティクリートから誰も元大統領を見送るためにアウジャに行くことができなかったと話した。

葬儀にはおよそ100人が参列した。親族は、元大統領をスンナ派勢力の拠点であるラマディに埋葬されることを望んでいた。

2003年にアメリカ軍兵士に殺害されたサッダーム・フセイン元大統領の息子ウダイ氏とクサイ氏も同じくアウジャ村に埋葬されたことが知られている。


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( 翻訳者:湯澤芙美 )
( 記事ID:4263 )