イランの対米協力はイラクからの撤退時期の明示次第:ラーリージャーニー ハムシャフリー
2006年12月06日付 Hamshahri 紙

2006年12月6日付ハムシャフリー

【ハムシャフリー・オンライン】シリア・イランとの対話をホワイトハウスに対して求めた、〔ベーカー元国務長官を座長とするアメリカ超党派の〕イラク研究グループの報告が発表されたのに時を合わせる形で、ラーリージャーニー国家安全保障最高評議会書記は、イラクにおけるアメリカとの協力は、アメリカがイラクからの撤退のタイムテーブルを発表することが条件だとした。

 ファールス通信の報道によると、ドバイを訪れていたアリー・ラーリージャーニー書記は、米ワシントン・ポスト紙の記者の質問に答える形で、次のように述べた。「イラクからの占領軍の撤退へ向けたアメリカの案は、イランにとって、戦略の変更を示すものと理解されるだろう。その場合、イランは支援の手を伸ばし、問題の解決のために自らの影響力を用いることになろう」。

 ラーリージャーニー書記の発言は、イラク研究グループの報告と同時に、ワシントン・ポスト紙に掲載された。イラク研究グループは、ジェームズ・ベーカー米元国務長官を座長として、8ヶ月間にわたりイラクでのアメリカ政府の活動について研究してきた。

 同報告に関し、ジョージ・ブッシュ米大統領は、真剣に受け止めることを約束した。

 イラク研究グループが提出した報告の一部には、次のような記述がみられる。「イラク戦争から3年が経ち、アメリカは現在困難で厳しい状況に直面している。イラクにおける安定の確立は、民主主義にとって必要不可欠である」。

 イラク研究グループはまた、アメリカ政府に対し、イラクに安定をもたらすためには、イラン・シリアと外交的関わりをもつべきだと勧告している。

 この勧告は、報告書の中でアメリカ政府関係者に対してなされた、79ある勧告のうちの一つである。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:4072 )