フランス左派シラク発言に対し反対拡大
2006年01月21日付 Hamshahri 紙

IRNAパリ支局:ジャック・シラク仏大統領が提唱したいわゆるテロリスト国家に対する核兵器使用による恫喝は、左派や政府反対派の政党や個人の激しい非難に直面した。

フランス革命左派のアーロン・ケルヴィーンAlain Krivine代表は、フランス大統領を攻撃して、その発言が完全に職務を逸しているものだと断じた。同氏は、シラク大統領の発言を扇動的で混乱を招くものだとし、「大統領は、この発言で数億ドルに上るフランスの核保有予算を説明しようとしている。」と話した。社会党(PS)やフランス緑の党、フランス共産党もそれぞれの立場でシラク発言を批判した。

フランス社会党の幹部の一人であるストロス・カーン氏は、フランスによる他国への核攻撃という大統領発言が、フランスの弱体を招くと述べた。同氏は、この発言によりフランス大統領を告訴する一方で、この発言は結局フランスの核保有政策の弱体化へ帰着すると述べた。また同氏は以下のように続けた。「大統領は、世界のより多くの国々がNPTに協力するための提案を考えるべきであった。」

緑の党もまた、シラク大統領を激しく非難し、核爆弾使用による恫喝を危険で職務を逸脱するものとした。また同党は以下のように発表した。「たくさんの人間をまきこんで殺してしまう核爆弾の使用に関して大統領が示した立場は、大変な不名誉なものである。」

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( 翻訳者:岩間縁、久野華代、杉山良、中西悠喜 )
( 記事ID:1798 )