マイクロソフトとドアン・グループがインターネット事業で提携
2006年01月31日付 Milliyet 紙

ドアン・ホールディングのアイドゥン・ドアン代表取締役が米マイクロソフトのビル・ゲイツ会長と行った会談で、ソフトウェアの巨大企業マイクロソフトとドアン・グループがインターネット分野で提携することが決まった。2社は共同で、トルコ国内向けのインターネット検索エンジンを構築する。
ドアン放送ホールディング取締役、ドアン新聞株式会社執行責任者およびドアン・オンライン取締役を務めるハンザーデ・ドアン氏は、ドアン・グループがテレビ、新聞および雑誌で収めた成功をインターネットでも実現させたことを強調し、マイクロソフトの技術力とドアン・グループのコンテンツ力および営業ノウハウを統合することで、トルコ最大のポータルサイトを作ることからインターネットを利用したテレビ放送まであらゆる分野で提携することが決定したと話した。

■「時代を変えた」
ビル・ゲイツ氏は昨日、チュラアン・パレスでアイドゥン・ドアン、ハンザーデ・ドアン両氏と会談を行った。会談でアイドゥン・ドアン氏は、ゲイツ氏は時代を変えたとし、次のように話した。
「新時代を築きあげたビジネスマンと知り合うことができてうれしい。二つのことに感謝したいが、まず1年のうちに2度もトルコに来ることで、トルコを重要視している姿勢を示してくださった。ビル・ゲイツ財団を通して行っている活動にも敬意を表したい。世界の結核との闘いに、9億ドルにも上る貢献をされたことは、我々も賞賛の眼で見ている。我々にも、企業の社会的責任を果たすための活動を行う基金があり、「お父さん、私を学校に行かせて」キャンペーンの一環として25の女子寮を作っている」。

■指示を出した
ハンザーデ・ドアン氏も、「御社の他国での活動も注意して追っているが、トルコで行う御社の活動には異なる点がある。トルコには、ドアン・グループという強力なメディア組織がある」と話した。ビル・ゲイツ氏は、こうした状況を承知しているとした上で、「御社には、直ちに合弁会社を立ち上げて欲しい。そして遅くとも三カ月以内には、活動を開始してもらいたい」と話した。
ゲイツ氏は、コチ・ホールディングのムスタファ・コチ会長、ガランティ銀行のエルグン・オゼン頭取、トゥルクテレコム代表取締役のポール・ドニー氏とも会談した。

■「トルコの発展は未知の物語」
ゲイツ氏は、マイクロソフトとドアン・グループ間でインターネットを利用したテレビ放送を共同で行う可能性を示唆しながらも、急務となっているのは検索エンジンでの提携であるとし、「我々には、広告主との繋がりがない。これは、双方にとって「ウイン‐ウイン(win-win)」戦略になる。コンテンツは我々の仕事ではない。メディアのトップ企業と提携を結ぶことができ、満足している」と話した。
アイドゥン・ドアン氏がトルコの印象について質問すると、ゲイツ氏は、「私はトルコをヨーロッパの元気な部分だと思っている。トルコの発展は外国では知られていない。トルコは誰にも語られない物語のようだ」と語った。

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( 翻訳者:倉本 さをり )
( 記事ID:1811 )