ユルドゥルム運輸相:大型開発事業ガラタポートの支払計画は見直しが必要(Milliyet紙)
2006年01月03日付 Milliyet 紙

イスラエルの実業家、サミ・オフェル氏との極秘会談の有無や支払条件をめぐり、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相とケマル・ウナクタン財務省長官に対する非難の声が上がったガラタポート入札で、政府内で驚くべき進展がさらに起こっていたことが明らかになった。入札について公式文書で自らの見解を発表したビナリ・ユルドゥルム運輸大臣は、野党の批判の焦点となった「支払計画」の見直しを提案した。

入札の最終承認機関である高等計画委員会(YPK)の求める関係省庁の見解は、事務局としての役割を担う国家計画庁(DPT)によってまとめられ、アブデュッラティフ・シェネル副首相に提出された。

本紙が入手した情報によれば、DPTは2005年11月15日、ガラタポートの契約に関する運輸省の見解を求めた。ユルドゥルム大臣の署名入りで11月28日にYPKに送られた文書には、オフェル‐グローバル連合が35億ユーロで落札した入札結果について「1億ドルごとのローンで完了まで46年かかる支払いを前倒しすること」が提言として示された。
文書は、入札の実施が合法的であったことを明記する一方、支払計画に関しては次のように記された。「投資ならびに経営を担当する企業が実施契約書の付則で定められた『経営期間中に支払われる(施設)使用料』の支払い負担を前倒しし、当局に対し有利な条件を提供することについて、トルコ海運事業団理事長に権限を与えることが適当であると考えられる」。

■「国は利益を得る」
ユルドゥルム運輸相は、入札の後に行った会見で、「最少額を支払う者に任せたとしても、国は利益を得られるのだから、多く支払う者は放っておけばいい。彼らがもし入札をキャンセルして、同じ額だけ払う者を見つけられなかったら、誰が責任を取るというのだ?すぐにお金が入ってくるほうがいいというのが私たちの考えだ。支払期間が先々に延びれば、我々以降の世代にお金の問題を残す結果になる」と述べ、YPKに対し入札に前向きな姿勢を伝えたとも語っていた。

■極秘会談問題:オフェルのことは知らない
ウナクタン財務相は、ガラタポート計画が、クルーズ船の発着できる港湾整備が急務であったことから生まれたものであると述べた。祖国党(ANAP)ディヤルバクル選出のムフシン・コチイイット議員の質問に答えたウナクタン財務相は、「我が国が国際基準に適合するクルーズ船観光のインフラを整えることが急務だった」と述べ、関連する法律の改正によりクルーズ船用港湾整備計画への道が開かれたと話した。
同議員の「入札前に落札したグローバル‐オフェル連合と会談したというのは本当か」との問いに対しては、「民営化局(OIB)の記録には何の情報も書類も残っていない」と答えた。

■政府内に亀裂
イスラエルの実業家、サミ・オフェル氏率いる企業連合が落札したことで論議を呼んだガラタポート入札は、未だに承認を得られずにいる。エルドアン首相とウナクタン財務相が入札を支持する一方、3カ月前に「署名するかもしれないし、理由を挙げて署名しないかもしれない」と発言したシェネル副首相が決断しなかったことは、「ガラタポート問題で閣内に亀裂」という見方を強固なものにした。

ウナクタン財務相が野党に辞職を要求される原因となったこの入札問題については、最近行われた予算審議中にも議論が続いた。高等計画委員会(YPK)の事務局のある国家計画庁(DPT)は、庁の代表者であるシェネル副首相の決断を何カ月も待っている。DPTが未だに見解を発表していないため、最終承認を行うYPKも結論を出せずにいる。入札過程と条件についての批判に、強い口調で堂々と反論しているエルドアン首相・ウナクタン財務相と、外国資本についてのコメントで議論を呼んだシェネル副首相との間のかみ合わない議論は次のようなものだ。

■副首相:調査する
調査の指示を出した。後に私も全ての段階を調査する。(2005年10月8日)
あらゆる面を考慮して判断する。私は署名するかもしれないし、理由を挙げて署名しないかもしれない。(2005年10月15日)
行政裁判所に対し裁判が起こされたようだ。行政裁判所に見解を求めることは不可能である。私が見解を述べることも適当ではない。

■財務相:失礼なことだ
ガラタポートについて「どのようにして(落札者に)与えたのか?」と聞く人がいるが、皆さん、我々は売りに出したのですよ、お金を出す者は笛を吹く、と言うでしょう!名前を聞いたこともない多くの人々が財産を蓄えているのだ。
私はオフェルもコフェルも知らない。これは失礼なことだ!さあ説明してみなさい、知らないことの何が問題なのか?
オフェルは株式の20パーセントほどを持っている。他の株主はトルコ人だ。一体、入札に対する敵対心はどこから来ているのだ?入札委員会が何かごまかしたというのか?あなた方はこれほど見込みある民営化をなぜ失敗させようとするのか。

■首相:資本敵対主義だ
一国の首相は、自分の国に投資しようという全ての人物と会うものだ。あなた方はオフェル家が何人家族であり、誰が我が国にやって来たかご存知ないだろう。
(共和人民党デニズ・バイカル党首を指して)人間は勉強すれば何が市場で取引されるかが分かるものだ。しかしマーケティングにどういった項目があるかを知らないために、自分の畑に話を移し変えている。(CHPは)ガラタポートであれ、トルコ製油所株式会社(TÜPRAŞ)であれ、すべてを台無しにする。コチやサバンジュが海外で投資をしたら「裏切り」だと言うのか?資本敵対主義を理解することは不可能だ。

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■ガラタポート入札:サミ・オフェル‐グローバル連合が落札
ガラタポート入札は、2005年9月15日に49年間の建設‐計画‐譲渡モデルに対し行われた。入札では、イスラエルのビジネスマン、サミ・オフェル氏の企業が加わっているロイヤル・カリビアン企業団が、他の2つの競争企業に大差をつけてガラタポートに35億ユーロを提示した。計画実施期間は、3年間の投資、46年間の経営期間を含み総計49年間となる。入札後、最高値を提示したグループが支払計画を出した。この計画は大部分が後半に集中する49年間に渡るもので、議論につながった。

■競争相手に差をつけた
グループの支払計画は、前半は年間10万ドル、後半には段階的に1億‐2億‐3億ドルの支払いを構想している。

海運事業団により行われた入札では、テペ建設企業団(Tepe İnşaat Ortak Girişim Grubu)が13億6200万ユーロ、パイロット共同不動産企業団(Pilot Ortak Finans Gayrimenkul Ortak Girişim Grubu)が10億400万ユーロを提示した。

落札したグループには、サミ・オフェルが大株主である世界最大のクルーズ会社ロイヤル・カリビアン、グローバル投資財閥、米国ショッピングセンター投資機関ラウス・トライ・パーティ(Rouse TRI Party)、モナコの投資財閥サッソ・ホールディング、ホテル経営会社ICアントベル・アンタリヤ、リマック建設が入っている。

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( 翻訳者:倉本 さをり )
( 記事ID:1634 )