原子力発電所計画、7つの候補から建設地の選定へ(Milliyet紙)
2006年02月15日付 Milliyet 紙

原子力発電所プロジェクトの実現可能性(フィージビリティー)調査が完了した。エルドアン首相はトルコ原子力エネルギー協会(TAEK)の提示したコーディネーターの中から1つを選ぶ。建設地に選ばれた地域は『原子力地区』に指定される。

TAEKがエルドアン提示した7つの地域は次の通り。ベイシェヒル-シェイディシェヒル(コンヤ)、ナルルハン-ベイパザル、アクチャコジャ-エレーリ、スィノプ(黒海沿岸)、アククユ(メルスィン)、イーネアダ(クルクラーレリ)、クルッカレ-ネヴシェヒル(クズル川沿い)。

■43の基準が基本となった。
プロジェクトは2007年に開始。最初のプロジェクトは、2012年に完成する。2014年と2015年にも1つずつのユニットが完成し、合計3つの原子炉が2015年の終わりまでに稼動を開始する。3つの原子炉は、5000メガワットの発電能力を持つ。免許交付の手続きを行うため、首相府管轄のトルコ原子力実施協会が設置される。TAEKは、世論からの反発を抑えるため、発電所計画地域に告知センターも開く。

TAEKは候補地の選定に際して、送電の容易さや工業地域や水源への近さという観点から、トラキヤ、黒海、中央アナトリアの3つの地域を重視した。中央アナトリアでの調査は、サカリヤ川とクズル川の流域に重点を置いた。東アナトリア、南東アナトリアとエーゲ海沿岸は、送電ロスの割合が高く送電が難しいことから、実現可能性調査の対象から外された。

選考の対象となった3つの地域では、経済、社会的、環境上の影響、および技術面での合計43の基準に基づいて調査が行われた。アメリカで起こった9.11のテロの後に決定された、原子力発電所の上空の飛行をしないようにするという国際的な取り決めに従って、飛行可能区域以外の場所が優先された。

TAEKによる発電所の建設地の選考で考慮された基準は次の通り。
経済的な基準:電力と市場に関する見通し、送電システム、政治的環境、住民の同意、法整備状況、建設地整備コスト
環境面での基準:陸上の動植物、水中動物、人口
社会的な基準:美的観点、歴史的・考古学的な場所であるか否か、社会経済的利益

■「建設候補地を提示した」
エルドアン首相は、「エネルギー分野において、今後数か月以内に新たな一歩を踏み出すことを願っている。それは原子力発電の分野においてだ。トルコ(政府)として(発電所の)建設候補地を提示した。(原子力発電プロジェクトの)活動はガラス張りの状態で行われている」と述べた。
天然ガス政策の失敗についても言及したエルドアンは、「これから先、同じ間違いを犯したくはない。なぜなら私たちは天然ガスを生産しておらず、買っているからだ。その意味で他国から独立した状態ではない。さまざまな困難が起こりうる」と話した。

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( 翻訳者:新井 慧 )
( 記事ID:1900 )