バグダッドで血の日曜日―62人死亡、229人負傷(Milliyet紙)
2006年03月13日付 Milliyet 紙

 イラクでは、アルカリーヤ廟が破壊されて以来、シーア派とスンナ派間で報復攻撃が始まった。その攻撃が、宗派間の戦争に発展することは抑えられたものの、新しく召集された議会の初会議が木曜日に行われることが昨日発表された直後から爆弾テロが続き、首都バグダッドは血の海と化している。速報によると、62人が死亡し、229人が負傷した。
 バグダッドでシーア派が大多数を占めるサドル市における4つの市場で同時に、爆弾を積んだ6台もの自動車によって行われた攻撃で46人が死亡し、204人が負傷した。エル・シャアブという名の市場で発見された、爆弾を積んだ7台目の自動車は、治安要員によって爆発が食い止められた。反米思想で知られるムクタダ・サドル師の組織本部が設置されているサドル地区の、攻撃目標となった市場近辺では、不発に終わった地雷や砲弾も発見された。
 内務省は、この事件の発生した地域へはさらに4つの迫撃砲が発射されたと発表した。目撃者たちは「多くの人が死んだ」と語り、死体が飛び散り、爆発の衝撃で多くの自動車や店が破壊されたと述べた。サドル地区の病院も大混乱となり、死者や負傷者が廊下で横たわっていることが明らかになった。バグダッドの他地域で起こった攻撃では、16人が死亡し25人が負傷したと発表された。事件を受けて在イラクアメリカ大使館は、「安全に問題があるため」、全職員に対しバグダッド空港での一般機への搭乗を次の命令があるまで禁じた。



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( 翻訳者:岩根匡宏 )
( 記事ID:2054 )