エルドアン首相への卵投げ犯「重要なのは主張の内容」(Milliyet紙)
2006年03月15日付 Milliyet 紙

首相に卵を投げつけたため30日間拘留されていた「人民の家」のメンバーの若者たちは、次のように述べた。「私たちはまたエルドアンを怒らせるだろう」。

メルスィンでのセレモニーで、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相に卵を投げつけた容疑で検察から13年4カ月の懲役刑を求刑された「人民の家」のメンバーの若者たちは、30日間の拘留の末、先日釈放された。収監中の様子を語った彼らは、教育と医療の無料化の要求に返答が得られなかったことから行動を起こしたことを明らかにし、「これは民主的な抗議である。私たちは行動を続けるつもりだ。これからもエルドアンを怒らせる続けるだろう」と述べた。

■「要求そのものが重要」
身柄を拘束されたのち釈放された4人を含む8人のメンバーは、インタビューに答えるためメルスィンの人民の家に集まった。5番目に釈放されたラマザン・トゥンチは、疲労のため取材には立ち会わなかった。エルドアン首相に4つの卵を投げたと話すマーヒル・マンスルオールは、「卵には相手を動揺させる効果がある。しかし、問題の核心は卵にあったのではない。卵は当たったかもしれないし、当たらなかったかもしれない。しかし私たちは、『人民の家』として集めた62万2千人の署名とともに教育と医療の無料化を訴えた。卵の中から出てきたものが本来の私たちの要求なのだ」と語った。

■「首相は私を個人的に知っている」
マンスルオールは、「10人は超えない」という逮捕者の1人が現在でもエルドアンと関係があると述べ、次のように続けた。「昨年アンタキヤで行われた『文明の出会い』で政府のイラク政策を批判して、5人の仲間とともに『殺人者アメリカ、共犯者公正発展党』というスローガンを叫んだ。私たちはそこでも逮捕されたが釈放された。だからエルドアンは私を個人的に知っている」。

■「食べ物は学校のものよりいい」
初めて刑務所に収監された若者たちは、メルスィンEタイプ刑務所のC16雑居房で、殺人罪で服役中の7人と30日間過ごした。受けた罪が同じ部屋の他の囚人には奇妙に受け止められたと話す若者たちは、彼らに絵と英語を教えたと語った。
また刑務所で民族舞踊の授業にも参加し、シリフケ、ハルマンダル、ゼイベッキの踊りを学び、修了証をもらったとも話した。同じ部屋の仲間と親密な関係を築いたと話す若者たちは、釈放の知らせに仲間たちが一喜一憂したことや自分たちを拍手で送り出してくれたこと、たくさん手紙を書いてほしいと言ったことを説明した。

■捜査の申し立て
容疑者の中の4人は、在学中のメルスィン大学が彼らに対する捜査を開始させたと主張した。メルスィン大学の学生のセルカン・サウルは、抗議活動に参加した理由を次のように説明した。「学費として200リラ払っていた。寮に空き部屋が見つからなかったので友達と一緒に住んでいた。毎月の支出は300リラだった。毎晩ご飯を食べることができなかったので行動に加わった」。

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( 翻訳者:新井 慧 )
( 記事ID:2063 )