トルコ為替市場に波乱、リラの高騰に歯止め?(Milliyet紙)
2006年03月08日付 Milliyet 紙

米国とヨーロッパの利率上昇の期待から、発展途上国の市場からの資本の流出が加速した。株価は4.58%下落し、為替市場ではドルが1.3310ポイントまで上昇した。


アメリカとヨーロッパの中央銀行による利上げ継続への期待感により、トルコをはじめとする発展途上国の市場は売り局面となった。ロシアとブラジル市場に続き、イスタンブル市場も急落した。

先進国での利上げ継続への期待感の一方、アメリカの10年債利率が最近21ヶ月で最も高い水準に達したことで、発展途上国から低開発国にマネーが移る可能性に対する不安が高まった。このような展開の影響で、イスタンブル市場の株価は、4.58%下落し、銀行間市場ではドルが1日で1.3415ポイントまで急騰した。手形の利率は、13.60%となった。

こうした国際的な展開の一方で、トルコ市場の値動きには、国内での政治論争とその展開が影響した。シェムディンリ事件による陸軍大将ヤシャル・ビュユクアヌト将軍への訴追手続きは、軍と政府との間に緊張をもたらす懸念を生んだ。この件に関する政府と野党第一党の間の激しい論争も懸念材料となった。

国務大臣を務めたケマル・デルヴィーシュ氏の、「トルコ・リラは極めて高い。介入が必要だ。」という発言も市場の売り局面と為替市場での上昇に影響した。

■外国人が売り注文
市場は午前の取引において、主に外国人による売り注文によって、2000ポイント以上下げ、43,917ポイントに後退した。平均株価の下落率は、4.52%だった。この下げ率は、最近のイスタンブル市場の1回の取引では、最大の下落率の1つとなった。

午後の取引では、株価の下げ速度はゆるやかになり、取引終了に向け再び上昇したものの、4.58%の下落率となった。イスタンブル市場株価指数は43,889ポイントで終了した。取引された312銘柄のうち、300銘柄が値下がりし、出来高は22億新トルコ・リラだった。

■株価急落の原因
国外要因
・ ERBとヨーロッパ中央銀行による利上げへの期待感
・ アメリカ国債の利率上昇
国内要因
・ 「トルコ・リラは極めて高い」とのデルヴィーシュ発言
・ 陸軍大将ビュユクアヌト将軍訴追の要求
・ 中央銀行総裁任命の不透明さ
・ 政党指導者間の非難の応酬

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( 翻訳者:高田 利彦 )
( 記事ID:2026 )