「預言者への手紙」コンテスト:世俗国家の教育機関なのに賞品はカーバ神殿訪問(Radikal紙)
2006年04月12日付 Radikal 紙

閉鎖された国民青年財団のメンバーは、郡知事と郡国民教育局から許可を取り、「預言者への手紙」をテーマに作文コンテストを開いた。1位の入賞者にはカーバ神殿とメッカ訪問の旅が贈られる。

「反動的な活動」を行ったという理由で2月28日以降閉鎖された国民青年財団のメンバーは、新たにアナトリア青年協会という組織を立ち上げた。この協会の機関誌である『アナトリア青年』のカルタル支部は、カルタル郡国民教育局の許可を得て、小学校の児童と高校の生徒を対象に「私たちの預言者ムハンマドへの手紙」というテーマの作文コンテストを行った。4月14日に締め切られるこのコンテストでは、高校生部門の1位入賞者には、カーバ神殿とメッカ訪問の旅が贈られる。同局のエユプ・アタソイ局長は、「カーバ神殿訪問とはつまりサウジアラビア旅行のことだ。海外旅行のどこに問題があるのか」と述べた。

■郡庁が許可
『アナトリア青年』カルタル支部は、ムハンマドの生誕日を祝う「生誕週間」の一環として、郡内のすべての初等・中等教育機関を対象に「私たちの預言者ムハンマドへの手紙」というテーマの作文コンテストの開催を決定した。このための許可をカルタル郡庁から4月4日に得た同支部は、さらに郡国民教育局にも申請をした。郡国民教育局支部長のイスメト・アルは、催しを4月6日に承認した。アルが、公立と私立の小中学校長宛に送った“お願い”文書を受けて、同支部は学校にポスターを掲示し始めた。

■ほかの賞品もある
学校に貼られた告知ポスターには、「作品は『アナトリア青年』カルタル支部、またはは学校の副校長に手渡しするよう」記されていた。郡国民教育局の“OK”によって開かれたコンテストの最終締切は4月14日である。コンテストで1位になった高校生の副賞はカーバ神殿とメッカ訪問である。2位にはデジタルカメラ、3位には共和国金貨が与えられる。初等教育の部では、1位がパソコンで2位がデジタルカメラ、3位が共和国金貨である。

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( 翻訳者:新井 慧 )
( 記事ID:2186 )