外国資本の大学、トルコで開校へ(Hurriyet紙)
2006年04月25日付 Hurriyet 紙

トルコの2013年までの命運を左右する第9次開発計画において、外国資本の大学の開設にゴーサインが出た。アブデュッラティフ・シェネル副首相は昨日、閣僚会議に提出した計画を本紙に説明した。シェネル副首相は、外国資本の大学が高等教育に競争と質の高さ、国際経験と成功をトルコにもたらすだろうと述べた。

シェネル氏は、例として次のような国々の名前を挙げた。
「“ワールド・スクール・ハウス”という概念の下、(自国を)大学の集まる家のような状態にするプロジェクトがシンガポールにある。イスラエルには外国資本の大学のキャンパスが30カ所ある。イタリアには世界アメリカン大学、第2ジョンズ・ホプキンス大学とそのキャンパスがある。ブルガリアにはブルガリア・アメリカン大学が、ポーランドにはアメリカ英語学院がある。ウクライナには国際大学第一、オランダには国連大学、ベルギーにはボストン大学、エジプトにはアメリカン大学カイロ校がある。インド、マレーシア、日本、そして中国にも外国資本の大学がある」。

■新たなシステムの構築
シェネル副首相は「外国資本の大学は高等教育機構の監督下に置かれるのか、それとも高等教育機構のシステムを変更するのか?」という質問に対し、次のように答えた。「(外国資本の大学を監督する)新しいシステムを構築する可能性もあり、詳細が議論されるかもしれない。計画の文章はまだ草案の段階だ。閣議で議論され、その後国会を通過するだろう。産学協働指標において、トルコは80カ国中71番目に位置している。とても後れているのだ。世界銀行の研究によると、我々は研究論文の数という点では優れているが、高等技術の適用という点でも特許や高等技術の輸出という点でも成功を収めていないという評価を受けている。したがって、世界的な競争において優位性を獲得することは、高等技術によるイノベーションの追求とこれに適したダイナミックで競争力のある(産業)構造の形成にかかっているのだ。我々が大学教育とその構造に言及するときは、このことを心に留めている」。

開発計画は、今回初めて5カ年ではなく7カ年計画として準備された。

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( 翻訳者:岩根 匡宏 )
( 記事ID:2286 )