アンタリヤのカーレース事故、観客にも責任あり(Radikal紙)
2006年04月27日付 Radikal 紙

トルコ自動車スポーツ連盟(TOSFED)は、アンタリヤで起きた事故について、「観客が安全対策や警告・アナウンスにもかかわらず柵を越えてコース内に侵入したことが対策を無駄なものにした」と説明した。

TOSFEDは、4月16日にアンタリヤで開催されたトルコオートドラッグチャンピオンシップで3人の観客が死亡した事故について、レースにかかわっていた連盟の全職員を対象に行う面談の結果責任があると認められた者について必要な懲罰を科すための調査を開始したことを明らかにした。
TOSFEDは文書による発表の中で、青少年・スポーツ総局から与えられた権限により、トルコにおけるモータースポーツの監督権がTOSFEDにあることを明らかにした上で、「TOSFEDは全ての国内・地域レースを、各レースの主催団体を介して実施している。国際レースの実施についてのみTOSFEDが(直接)責任を負う。国内・地域レースではTOSFEDは検査と監視の任務を負う。今回のレースは、主催団体がレース前に必要な手続きや措置を規則に則って実行し、関連する公的機関から必要な全ての許可を得て、スポーツ委員会に提出し、管理規則が承認された上でレースを行う許可が与えられた」と説明された。

■「技術的要因を調査している」
(TOSFEDは)アンタリヤでの事故の後、司法による調査が開始されたことに触れながら、次のような見解を示した:「TOSFEDとして、迅速に調査委員会を組織し、事件の調査のために調査委チームをアンタリヤに派遣した。調査委員会は、事件現場と車両について行った調査の結果をレポートにまとめ、昨日連盟に提出した。このレポートによれば、レースでPro A5のカテゴリーに出場したレヴェント・ケセンの運転する車が運転技術(の未熟さ)が原因で運転手がコントロールを失いコースアウトしたことが事故の原因であることが確認された。事故を起こした車の事故の瞬間からコースアウトするまでの路面のゴム跡の調査と、車両に対する物理的な調査でのフィルム画像解析の結果、車の右後ろの車輪のリムの中心部がリムの輪から外れたことにより運転手が操舵を失い車のコントロールが不可能となったことが判明した。技術的要因で発生した事故と、観客が安全対策や警告・アナウンスにもかかわらず柵を越えてコース内に侵入したことで生まれた想定外の状況が、安全対策を無駄なものにした。
問題の事故についてスポーツマンシップの観点から、レースにかかわっていた全職員を対象に行う面談の結果責任があると認められた者について必要な懲罰を科すための調査を開始した」。

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( 翻訳者:佐藤淳也 )
( 記事ID:2304 )