HSBC銀行が調査、定年後に働く理由はお金(Milliyet紙)
2006年04月28日付 Milliyet 紙

 HSBC銀行が全世界を対象に行った調査で、定年後に働く目的がブラジル人にとっては健康維持、トルコ人にとっては収入確保であることがわかった。

HSBC 銀行が、世界人口の62%が在住する20カ国21000人を対象に行った調査で、大多数の人々が定年後も様々な形で働き続けたいと考えていることがわかった。同調査によれば、メキシコの労働人口の90%が残りの人生で働き続けるのを理想的と考えているのに対し、香港ではこの割合が50%にとどまった。
香港の人々は、定年後も働き続けることをよく思っていない。トルコ人は定年後も働き続けることを望むが、その目的は収入を得ることにある。
定年をどう捉えるかも国によって異なる。一部の国では定年は人生の最後期、そして死を待つことと同義となるが、定年を、職場で新しい役職を任せられ、旅行もたくさんでき、家族との時間をより多く持てるようになる時期と考える国もある。

■高齢労働者への信頼
一部の先進国では、老後の財源確保が定年後の労働への推進力となっている。一方、過渡期の経済圏、特に発展途上市場および先進経済圏では、定年はむしろ休息ややすらぎを意味する。また、定年を人生の中でも変化に富んだ新たな期間として考える地域もある。
6000人の雇用主も対象とした調査では、雇用主が高齢労働者に満足していることもわかった。高齢労働者は若年労働者に比べてより信頼でき、忠実な職歴がある。加えてモチベーションや生産性も高い。ただ若者に比べると学習は遅く、駆使できる技術も少ない。

■ラテンアメリカの人々が働く目的は健康
「人々は、一体なぜ働き続けることを望むのか?」との問いには、多種多様な回答があった。トルコ、インド、ロシア、フランスそしてアメリカといった国の人々は、定年後も収入を得るため働くことを望んでいる。
サウジアラビア、エジプト、マレーシアや中国では、意義深く、価値ある行為をするために、メキシコやブラジルでは、健康のために活動的な場にとどまろうと人々は定年後も働き続ける。
同調査は、全世界規模で21000人を対象に行われた。


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( 翻訳者:倉本 さをり )
( 記事ID:2309 )