ブルガリア、米軍への空港・基地提供で米と合意(Milliyet紙)
2006年04月29日付 Milliyet 紙

ブルガリアの2つの空港を含む3つの軍事施設を10年間アメリカ軍に提供することを定めた歴史的な協定が、アメリカとブルガリアの外務大臣によってソフィアで調印された。

北大西洋条約機構(NATO)外相会議のためにソフィアに滞在していたアメリカのコンドリーザ・ライス国務長官とブルガリアのイヴァイロ・カルフィン外相との間で調印された協定に従って、2007年以降ブルガリアに2千5百人の米軍兵が配置される予定。

協定によれば、ブルガリアはトルコ国境近くのベズメル空港とノボセロ訓練施設、グラフイグナチエボ空港をアメリカに解放する。アメリカはこれらの基地に核兵器を配備しない見込み。基地はブルガリアが管理するが、基地内の米軍兵はアメリカの法に従う。さらにブルガス州アイドスト市近くの軍用倉庫も米軍に引き渡される。

アメリカが第三国へ攻撃する際に、この基地を自由に使用できるか否かは協定では明確にされていない。協定には単に「このような事態が生じた場合、アメリカはブルガリアに相談する」とだけ記されている。ブルガリアのカルフィン外相は「この施設は攻撃基地として想定されていない」と説明する一方で、アメリカがこの点でいかなる制限も望まなかったと述べた。協定調印後に会見を行ったライス国務長官は、協定が二国間の協力関係を強化するだろうと述べ、「我々は歴史的協定に調印した」と話した。

先日行われたアンケートによれば、ブルガリア国民の60%が自国にアメリカの基地が設置されることに反対したことが明らかになった。

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( 翻訳者:日南田桃子 )
( 記事ID:2313 )