スカーフの女性アナウンサー、デンマークで議論の的(Milliyet紙)
2006年04月04日付 Milliyet 紙

デンマークの国営放送DR2で新たに放送を開始した討論番組が論議を呼んでいる。デンマークでのイスラーム問題を扱う「アダムとアスマ」という討論番組で、無神論者のアナウンサー、アダム・ホールムとともに番組を進行するパレスチナ出身のアスマ・アブドゥルハミドがイスラーム風スカーフを着用していることが、国内の女性団体の反発を招いた。

国営チャンネルに対する最初の抗議は、男女平等を主張する「平等協会」や女性団体、政党から届いた。これらの組織は、DR2チャンネルに対し、「新しい討論番組が原理主義を合法化している」と非難した。女性の権利を主張する人々は、デンマークのテレビ放送で宗教的シンボルを身に着けたキャスターの姿が画面に映ることを、「公共放送が取り上げてはならないナチス主義者、ファシストや原理主義者のような極右勢力の存在を合法化すること」だととらえている。

アスマ女史は、同国のユランズ・ポステン紙に掲載された預言者ムハンマドの風刺画批判の急先ぽうで、同紙を警察に告発したことで知られている。

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( 翻訳者:栗林 尚美 )
( 記事ID:2155 )