ジュムフリエト紙へ3度目の爆弾攻撃(Radikal紙)
2006年05月12日付 Radikal 紙

ジュムフリエト紙シシュリ本社に対して三度目の爆弾攻撃が行われ、ビルのガラスが割れるなどしたが、死亡者・負傷者は出なかった。犯人三人は「神は偉大である」と叫びながら逃亡したという。

 ジュムフリイェト紙シシュリ本社に対し一昨日の夜に爆弾攻撃が行われ、続いて爆発はしなかったものの手榴弾が、さらに昨日の午後にも爆弾が投下された。
三人の犯人は、ジュムフリイェト紙の本社ビルへ午後四時半ごろ姿を現し、「神は偉大である」と叫んだ後、手榴弾を二つ庭へ投げた。この攻撃に対し、ジュムフリイェト紙の警備員らが銃を発したが、犯人らは逃亡した。
この爆発では死亡者・負傷者は出なかったものの、ビルや中庭の車、警備員詰所、食堂のガラスなどが破壊された。ジュムフリイェト紙には5月5日にも爆弾攻撃がなされたが、爆弾のピンが抜かれなかったために爆発しなかった。一方、前夜に投じられた手榴弾はプロの巧みな調節により爆発した。

■ メディアを黙らせる目的だ

 ジュムフリイェト紙・出版委員会委員並びに作家のヒクメト・チェティンカヤ氏は同紙に対する爆撃に関して、「ジュムフリイェト紙自身(の問題)についてはひとまず置いておくことにする。今回の事件はメディアに対する攻撃であると言える。つまりメディアを黙らせることが目的なのだ。」と述べた。同氏は事件現場で報道関係者の質問に答え、同紙本社の前を通り過ぎた武装一人を含む三人のうちの一人が同社敷地内に爆弾を投げ、駐車場にある三台の車に損傷を与えたことがわかったと話した。同氏はさらに、以前の攻撃について、防犯カメラに二人の人影が見られたと述べ、続いて三度目の攻撃に関して「警察が安全体制をとったにも関わらず犯人らが攻撃を実行したことは、政府や報道の自由への対抗以外の何ものでもない。」と話した。
 イスタンブル警察本部長のジェラレッティン・ジェッラフ氏はシシュリ市長ムスタファ・サルギュル氏、革命派労働組合連盟スレイマン・チェレビ会長と事件現場を訪れた。ジュムフリイェト紙本社があるヌレッティン・マズハル・オクテル教授通りの商店主らは、歩行者のふりをして通り過ぎた犯人らが「神は偉大なり」と叫んでいたことを明らかにした。
ジェッラフ本部長はジュムフリイェト紙の説明に続いて、「防犯カメラの映像によると、犯人は三人である。投げられたのは手榴弾であった。」と話した。

■ すぐに犯人を見つけるように

 攻撃に対する反応は以下の通りである。

 アフメト・ネジュデト・セゼル大統領:自由であるはずの報道を妨害するこの馬鹿げた行動は民主主義とその樹立、恩恵としての現代生活を享受する国民に悲しみを与えた。

 ビュレント・アルンチ国会議長:報道及び表現の自由に対する攻撃を嫌悪感にて非難する。

 報道評議会:犯人を早急に見つけ出し、今後このような攻撃の阻止のため警戒措置が取られることを我々は望む。

 金属業合同労働組合:我々の共和国に対して行われた攻撃である。



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( 翻訳者:永井 ひとみ )
( 記事ID:2410 )