EU移民問題プロジェクト、アンカラの中東工科大学教授が調整役(Radikal紙)
2006年05月16日付 Radikal 紙

トルコは、EUが最も基本的な問題として示している移民問題について「新政策」を打ち出す国となる予定だ。

中東工科大学(ODTÜ)は、欧州が新たな移民政策を必要としているとして準備したプロジェクト「東地中海およびユーラシアからのグローバル移住:欧州の安全保障と人権に関する課題(GLOMIG)」をEUに承認させた。

EUは、総額2億5000万ユーロの規模で2年間継続される国際プロジェクトの調整役を中東工科大学に委託した。プロジェクトを共同研究者とともに計画し、今後統括していくアイシェ・アヤタ教授は、英国、ドイツ、オランダ、ロシア、スペイン、エジプト、グルジアと共同研究を行う予定だ。

EUが「国際調整役」としたアヤタ教授は、このプロジェクトが対象とする範囲を本紙に次のように説明した。

・EUは移民問題を単に国境を管理下におくことと考えているが、我々の主張は「相互に作用しあうことを根底においた」新たな政策がEUに必要であるということだ。
・移民を受け入れない国々はあまり発展しない。ダイナミズムを失っている。EUもこのような問題に直面している。EUは移民受け入れがもたらすメリットをそろそろ見出すべきだ。
・基本的な目標は、グローバル移民についてEU加盟国と非加盟国の間で国際的共同研究を行うことだ。
・このプロジェクトでは、海外移住という目的をもつ国であり、また通過点でもあり移民を送り出す国でもあるトルコに焦点があてられる。


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( 翻訳者:栗林 尚美 )
( 記事ID:2440 )