イラク、5ヶ月かかって漸く政権発足―トルコ系(テュルクメン)は1名入閣(Hurriyet紙)
2006年05月21日付 Hurriyet 紙

イラクでは5ヶ月という長期にわたった議論と駆け引きの末に20日、シーア派のヌーリー・アル=マーリキー氏によって組閣された新政府が275名の議員からなる国民議会に承認された。新政権ではクルド人のホシュヤル・ジバーリ氏が外務大臣を続投する一方で、重要なポストである石油省大臣にシーア派のヒュセイン・シャハリスタニ氏が起用された。青少年・スポーツ省大臣に任命されたジャスィム・ムハムメド・ジャフェル氏が唯一のトルコ系(テュルクメン)として注目を集めた。

新政府の内相、国防相そして国家治安相のポストについては合意に至らなかった。マーリキー首相は国民議会に閣僚名簿を提出し、内相、国防相そして国家治安相は一時的に代理が務めると発表した。それによると自らが内相を、セラーム・アル・ザウバイ副首相が国防相を、ベルハム・サレハ副首相(クルド人)が国家治安相を兼任することを明らかにした。

新内閣承認のために開会された国民議会でマーリキー首相が閣僚名簿を読み終わると、スンナ派の国会議員の一部が退席する姿が見られた。マーリキー首相は国民議会での演説のなかで、34項目からなる政策課題のうち、テロとの戦いならびに国内に駐留する外国軍の撤退を最優先事項とすると発表した。政策課題にはキルクークの人口調査の実施も含まれている。




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( 翻訳者:松岡聡美 )
( 記事ID:2482 )