アーリヤー氏、「通りを歩くマネキン」の取り締まりの必要性を強調 シャルグ紙
2006年05月01日付 Sharq 紙

2006年5月1日付シャルグ紙

【政治部】テヘラン選出のファーテメ・アーリヤー議員は《通りを歩くマネキンたち》には厳しく対応すべきだと強調した。同氏は次のように述べた。「《堕落と姦通の動くマネキン》のごとく、通りを歩く人々がいる状況を見れば、そのような人々を厳しく取り締まる必要があることは言うまでもない。特にこのような人々は社会慣習だけでなく、法律をも踏みにじる、法律破りの輩である。ゆえに治安維持軍も、司法も、国の法律やイスラーム法を踏みにじる輩には厳しく取り締まるべきなのだ」。

 同氏は文化的行動の必要性には賛意を示しつつ、それと同時に次のように指摘した。「細身で丈の短いぴったりとしたデザインのマント〔*女性が体のラインを消すために着用することを義務づけられているコートのこと〕を着用している人、丈がひざ下までのズボンをはいているような人たちに対して、文化的行動だけで効果を期待することができるとは到底考えられない。」

 同氏は最近の流行に関しても、次のように述べた。「流行とは、大抵は無自覚なまま起きる現象だ。すなわち若者は、同年齢の仲間たちの影響で、このような問題行動へと引き込まれるのである。周囲の者たちがこのような問題のある服装をより好む場合には、特にそうである。このようなケースでは、私もまた、単純なスローガンを叫ぶだけでなく、より根本的な行動として文化的行動を起こす必要があると確信している。というのも、豊穰なるイスラーム文化という武器を利用することで初めて、アイデンティティ問題を解決することが可能となるからだ。私はこのような服装が存在することの根本的原因の一つが、イスラームの真の精神性や教えからの疎外にあると考える。実際にこの難問を完全に解決するためには、文化的行動以外の方法は存在せず、むしろこのような行動を今後とも続けていくしかない」。

 同氏はさらに次のように続けた。「私は政府の誤りをはっきりと認め、殉教者や革命のために自己を犠牲にされた者たちのご家族の方々へ、政府に代わって謝罪申し上げたい。残念ながら前政権時に、一部のスローガンが悪用された。その中には、寛容を叫ぶスローガンもあったが、それはもっぱら違法行為に対する寛容を指していたかのようだ」。

 さらに同氏は、「バッドヘジャービー(着衣の乱れ)の取り締まり方として、このような衣服を生産するメーカーや流通業者を取り締まるという方法があると考える。イマーム・ホメイニーを指導者とする革命や8年にわたる聖なる防衛〔イラン・イラク戦争のこと〕を経験し、それらを我が国家の財産としてきた我々イスラーム社会にとって、戦後たった17年でこのような無規律が社会の中に現れてきたことは、実に醜く、また不快なことである。これらすべてはかつての政府責任者たちの誤った行政、施策から生じているものである。つまり、最初にこのような衣服が市場に現れた時点で、法に基づいて衣服の生産・流通業者に対処していれば、我々は今日、このような現状を目にすることなどなかったはずなのだ」と述べた。


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( 翻訳者:岩間 縁 )
( 記事ID:2334 )