イスタンブル・ファーティフのゲジェコンドゥ、9月に撤去開始(Milliyet紙)
2006年05月02日付 Milliyet 紙

ファーティフ市のスルクレにある住宅の撤去が9月に始まる。建物が取り壊される地区には集合住宅局が2階建ての住宅を建設する予定だ。

かつて陽気な笑い声に合わせてタンバリンの音が響き、ダンサーがベリーダンスを踊り客を楽しませていたスルクレのゲジェコンドゥ(不法建築街区)の撤去が9月に始まる。
ファーティフ市のキュルクチュバシュ-ブルグルパラス、ハティジェ・スルタン、ネスリシャフ、バラト-カラバシュ、タフタ・ミナレット地区とアティクムスタファパシャ地区は、閣議で「刷新地域」として承認され、この決定は4月25日に発効された。決定に伴い、572戸の住居があるスルクレは、9月以降住民が退去させられる。建物が撤去される地域には集合住宅局が2階建ての住宅を建設し、元の住民は、借家人も含めて、家賃程度の負担で集合住宅局より家を購入することができるようになる。

ファーティフ市のメフメト・デミル市長は、「この決定はファーティフ市の再生を意味する。もはや市民は『私にはお金がないから、家など建てられない』という言い訳に逃げ込むことはできなくなるだろう。家を自分で建てるか、市に売却することになり、決して不当に扱われることはない」と語った。
計画の準備が整っており、おかげで実施を2年間前倒しできたと説明するデミル市長は、「計画の準備は完全に整った。5月中に我々はこの4地域に住む借家人と建物の所有者を呼んで面談するつもりだ」と述べた。同市は、やはり刷新地域に指定されたアティクムスタファパシャ(チュルク)地区でも同様の措置をとる予定。

■金閣湾沿いの住居
城壁が金閣湾にぶつかる地点に残っている街区で、市は28の登録歴史建造物を含む48の放棄された木造の建物を確定した。これらの建物の所有者とも面談が行われた。廃墟状態のこれらの木造建築の復元図が描かれ、必要な許可が取られた。金閣湾に面している234の建物も同様の方法で修復されるか、建て直されることになる。

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( 翻訳者:岩根 匡宏 )
( 記事ID:2338 )