イラク占領軍に通じた組織を摘発:内務省次官 シャルグ紙
2006年05月06日付 Sharq 紙

2006年5月6日付シャルグ紙2面

【イラン国営通信】モハンマド・バーゲル・ゾルガドル内務省安全保障・治安担当次官は「イラク占領軍の存在が、国境地帯で一部の不穏な動きが発生する要因となっている」と述べた。

 ゾルガドル次官は木曜日、シーラーズの軍事キャンプで、イラク占領軍に関係した複数の組織をフーゼスターン州にて摘発したことを明らかにし、次のように語った。

 「これらの組織は、国内の治安を混乱させることをその任務としていた。組織のメンバーらは、大半が外国人によって騙されて、この任に就かされていた。

 我が国の装備は十分ではなく、また管理するにはあまりにも広大な国境を我が国は抱えているが、それにもかかわらず、国際警察機構の指標にもとづけば、我が国は良好な社会治安を享受しているといえる。

 フーゼスターン州やスィースターン・バルーチェスターン州において、一部不穏な動きが見られるが、それらは決して自然発生的なものではなく、これらの不穏な動きには外国人が関わっているものと思われる。国境の向こう側には、われわれが安定した国家を維持することを好ましく思っておらず、それゆえこのような問題を企てる勢力も存在するのだ。

 都市の治安・秩序を維持することは、治安維持軍の基本的な任務である。我が国の治安維持軍は、誠実なる人民軍として、国民の保護に当たっており、他の多くの諸国と同様、国民の抑圧を旨とする部隊ではない」。

〔*訳注:イランは2005年以降、南西部のフーゼスターン州や西部クルド地域、東部のスィースターン・バルーチェスターン州、及び首都テヘランなどで、爆弾事件や暴動がたびたび発生しており、イラン政府はその都度イギリス政府の関与を示唆している〕

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:2371 )