ホンダ、トルコ工場への2億ドルの追加投資を検討(Milliyet紙)
2006年05月06日付 Milliyet 紙

ホンダ(本田技研工業)は、年間50万台の増産のために投資を行うことを決定した。同社は(コジャエリ県)ゲブゼ郡シェケルプナル市にあるトルコ工場に2億ドルを投資し、生産能力を年間10万台まで引き上げることを検討している。

自動車市場の拡大により、各自動車会社は投資計画の検討に入った。プジョーに続き、ホンダも新たな投資のために、トルコを(投資先の)選択肢の1つに選んだ。日本の自動車会社であるホンダは、ゲブゼ郡シェケルプナル市にある年産3万台の生産能力を持つ工場の生産力を、2億~2億5千万ドルの追加投資で年産10万台まで引き上げることを計画をしている。

ホンダ・トルコ社の沢井克巳社長は、トルコ工場で生産される予定の新型シビックセダンを紹介する会見で、新たな投資に関する情報についても明らかにした。沢井氏は、ホンダに対し全世界から年間400万台の需要があるにもかかわらず、年間350万台しか生産できないことから、需給の差を埋めるための戦略としてトルコへの投資が検討されていると述べた。

沢井氏は「この差を埋めるために、アメリカで増産を行う可能性は非常に高い。それ以外に、トルコでの増産も念頭に置かれている。たった一国で50万台の自動車を製造するような状況はありえない。アメリカでは年間20万台の自動車の製造が可能である。トルコの労働者の質と能力も考慮している」と話した。

■日本よりも高品質な生産

投資の時期についての質問には「できるだけ早期に」と答えた沢井氏は、次のように話した。
「東京本社はトルコを賞賛しており、非常に高く評価している。トルコで製造された自動車は日本で検査される。この検査の結果、ホンダグループの中で『ホンダ・トルコの生産した自動車は、日本で生産された自動車よりも質が高い』という評価が生まれた。このような良質な労働力と質を擁するホンダ・トルコを利用しないことは大きな損失である」。

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( 翻訳者:古瀬由加里 )
( 記事ID:2372 )