在バスラのイラン領事館、襲撃される(バージョン1) ハムシャフリー紙
2006年06月15日付 Hamshahri 紙

2006年6月15日付ハムシャフリー紙

【政治部】昨日バーズターブ通信のウェブ・サイトは、アル=ジャズィーラ放送の報道として、ある集団が在バスラのイラン領事館を襲撃し、建物の一部に放火をしたと伝えた。

 この事件の原因は、いまだ憶測の域を脱してはいないが、イランのアラビア語衛星放送局「コウサル」が、自ら「マルジャ(最高宗教指導者)」と名乗る、ある神学生に関して報じた番組への抗議であったとのことである。BBCペルシア語放送のウェブ・サイトによると、在バグダードのイラン大使館もこの襲撃のニュースを確認したが、しかしこの襲撃がいかなる人物によるものなのかについては不明である表明した、とのことである。

 ハサン・カーゼミー・ゴンミー在バグダード・イラン大使はハムシャフリー紙に対して、上記の出来事が起きたとのニュースは大使館に届いてはいるが、いまだそれを確認、あるいは否認する段階にはなく、同事件の原因、あるいはそれに関わった可能性のある者たちについても、いまだ何の情報も伝えられていない、と語った。

 また、ISNA(イラン学生通信)は、パキスタンのデイリー・タイムズ紙の内容として、昨日パキスタン=イラン間の鉄道路線上で爆弾が爆発したが、この事件で命を落とした者はいないとのことである。警察はすでに、この事件の関連で26名を逮捕した。

***訳注***

BBCペルシア語放送の報道によると、在バスラ・イラン領事館を襲撃したのは、バスラの有力宗教指導者であるアーヤトッラー・セイエド・マフムード・ハサニー=サルヒーの支持者たち数百名であるという。同報道によると、アラビア語のコウサル放送の番組中に、シェイフ・アリー・クーラーニーという別の宗教指導者が、ハサニー=サルヒー師を、終末の日に救世主マフディーとして再臨するとされる《お隠れイマーム》と通じ合っているなどと主張しているとして、強く批判したことに、同師の支持者たちが抗議したとのことである。またこの報道によると、襲撃者の一人は、領事館に掲揚されていたイラン国旗を引きずり下ろし、代わりにイラク国旗をそこに据え付けるなどの挙に出たとのことである。

参照サイト
http://www.bbc.co.uk/persian/iran/story/2006/06/060614_mf_basra.shtml

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:2743 )