在バスラのイラン領事館、襲撃される(バージョン2) シャルグ紙
2006年06月15日付 Sharq 紙

【ファールス通信】イラクの《マフムード・アル=ハサニー》なる人物を信奉するおよそ500人がバスラにあるイラン領事館を攻撃した。AP通信の報道によると、この者たちは昨日、建物に向かって投石を行い、外交関係施設の入った建物に火をつけた。バグダードにあるイラン大使館は、バグダードの南方550キロに位置するイラク第二の産油都市、バスラにある同領事館への攻撃を確認したが、どのようなグループがこの暴力行為を後押ししていたのかは不明だと発表した。

 この大使館はまた、この事件によるけが人などの情報は入ってきていないとも発表した。イラク警察の《ムシュターグ・カージム》は、この攻撃をマフムード・アル=ハサニーの支持者たちが、彼に対してイスラエルのスパイとの非難がイランのテレビ番組で報じられたことに抗議を示すために仕組んだものではないか、と述べた。

 デモ行進者たちは、建物の正面玄関扉を破壊し、それに向かって投石行為を働いた。彼らはまた、応接間に火を放ち、領事館が所有する自動車を破壊した。あるイラク人はこの建物の屋根に登り、イランの国旗を地面に投げつけ、イラクの国旗にとって替えた。

 折りしもマスコミが、《モサド》(イスラエルの諜報特務局)の分子がシーア派を弱体化させイラク国民の間に不和を生じさせるために、自分たちの最新計画により、シーア派の宗教的権威に歯向かわせようとアル=ハサニーの挑発に乗り出したと報じた時であった。

 この人物は、サダム政権の崩壊後、イスラエル寄りの怪しげな筋から資金援助を受け、レバノンからイラクに入ったイスラーム神学生である。しかし同時に一部マスコミの間には、彼を《アーヤトッラー》(シーア派上級宗教指導者の称号)と呼び、シーア派の最高宗教指導者の範疇にいれようとする傾向がある。


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( 翻訳者:南 龍太 )
( 記事ID:2744 )