カパルチャルシュで金細工商が次々閉店 世界的な金価格の高騰も背景(Radikal紙)
2006年06月17日付 Radikal 紙

 世界的に高騰する金の価格がグランドバザール(カパルチャルシュ)を直撃した。トルコを訪れる購買力の高い観光客数の減少がこれに加わり、売れ行きが落ちた状態となっている。

 貴金属商協会会長のアラアッティン・カメルオールは、今年は失業問題を受けて、金の輸入が、昨年の5ヶ月間に比べ40%減少したと述べ以下のように続けた:

■労働者に無給休暇

 「トルコにおける原材料としての金の需要の95%は輸入でまかなわれています。この5月のみ、金価格の高騰を受けたトルコの金に対する需要がありました。投資目的(が原因)の売れ行き上昇は、貴金属商業界に多くの利益はたらしていません。不景気のために製造部門の多くは、工場労働者の30%を解雇しました。また、一部の労働者は無給休暇を取らされています。夏は、金装飾品の加工が活発になるシーズンが始まる時期にも関わらずです。トルコは、1994年、1999年、2001年に経済危機を経験しましたが、その際、貴金属業界は、それほど影響を受けませんでした。しかし、この6ヶ月間、業界は深刻な不景気に見舞われています。トルコ国内および国外で、価格が高騰し、装飾品の需要、輸出が減少しました。危機はイタリアにも訪れていますが、我々ほど深刻ではありません。」

 カパルチャルシュのアブドゥッラー宝石店のオーナー、アブドゥッラー・サンルは、装飾品の売れ行きが非常に悪いと述べ、「多くの貴金属商の店舗でテナントが交代しました。金細工を販売していた店舗は、みやげ物屋、革製品の店、銀細工の店になっています。観光客は金を買いません。夏の訪れと共に始まる結婚シーズンも、今の状況に影響を及ぼすことはできないように思われます。」と語った。

 アルトゥンタシュ宝石店の店主カイハン・カルトは、最も活発になるべき時期に、売れ行きが停滞している理由について、トルコにおける失業問題と、広告の失敗に結び付けている。カルトは、「昨年の夏は、一日に3-4万人がカパルチャルシュを訪れましたが、現在その数は1000人に落ちています。来訪者の購買力は、地元の人間、外国人を問わず落ちています。世界的に見たトルコの名声は低下しました。近代国家のイメージを失っています。我が国は安価な観光国となっています。」と話した。

■金輸出は低下

 イスタンブル金市場のデータによると、3、4月は月に26.437kgが輸入されていたが、5月は、この数字が4月に比べて35%上昇し、33.475kgに達した。金価格は、5月に為替相場の変動に連動して16%上昇し、31.368.35新リラだった。金の輸入が5月に突然増加したことについて、関係者は、投資目的の購入の増加に結び付けている。

 造幣局は、5月は4月に比べて3倍の量の金を発行した。関係者は、6月は金の需要は減速するだろうと述べている。トルコはイタリアに次いで世界第2位の金装飾品の輸出国であるが、貴金属の輸出は、1-5月期にドルベースで3.4%低下して3億6923万ドル、取引量は44.3トンから32.2トンとなった。


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( 翻訳者:高田 利彦 )
( 記事ID:2779 )