トルコの失業率低下、わずかな幅にとどまる(Radikal紙)
2006年06月21日付 Radikal 紙

 トルコの失業率が10%を割ることを、農業部門における急速な雇用減退が妨げている。2月に11.9%だった失業率は、3月は1ポイント減って10.9%に低下したが、農業部門が原因で昨年の同時期に比べ変化はなかった。トルコ経済はこの1年で、わずか8万2千人分の正規雇用を確保することしかできなかった。この1年間で、人口は100万人増加し、労働人口(働くことのできる人口)は87万7千人増加したが、労働者数の増加は9万9千人に留まった。この事態は、農業部門で働く人々の数が87万6千人減少し(失業し)、同時期に他部門では、95万8千人の新規雇用を創出することしかできなかったことに原因が求められる。

 トルコ統計機構(Türkiye İstatistik Kurumu=TÜİK)の2006年3月期(2-3-4月)の世帯労働力についてのの調査結果によると、この1年間のトルコにおける人口[kurumsal olmayan nüfus※]は102万9千人増加して、7232万3千人に上昇した。15歳以上の人口は、287万8千人増加して5140万8千人に達した。これに対して、労働者の数(雇用されている人も失業中の人も含めて)はわずか9万9千人の増加により、2127万2千人だった。このため、失業者数は、1万7千人増加して261万1千人に達した。

 このように、失業率は昨年3月のように、今年も10.9%に留まった。失業率は、都市部で13.3%から13.1%に減少したが、地方では7.5%から7.6%に上昇した。

■農業部門での失業が増加

 若者の失業率は20.5%から19.2%に後退した。若者の失業率は都市部では21.2%、地方では15.8%と算定された。

 経済が高成長しているにも関わらず、正規雇用の増加がわずか8万2千人に留まっているのは、農業部門に原因が求められる。この1年間で、農業部門の雇用は87万6千人減少して554万1千人に低下した。これに対して、農業以外の部門の雇用の合計は95万8千人の増加を記録した。昨年の同時期、14.5%だった農業以外の部門の失業率は、今年は13.7%まで後退した。都市部における農業以外の部門の失業率は13.7%から13.3%、地方では17.1%から14.9%に後退した。

 経済の成長にも関わらず、トルコでの労働を望まない人々の数が急速に増加している昨年47.1%だった労働参加率は、今年は、46.5%まで低下した。一方、雇用率は41.9%から41.4%まで後退した。昨年、2674万6千人だった非労働力人口は、今年は2752万6千人に達した。

■非公式雇用は減少

 非公式に雇われる人の割合は、昨年の同時期に比べ、2.8ポイント減の46.8%となった。この1年間で、農業部門における非公式雇用は87.7%から85.3%に低下した、農業以外の部門では、33.1%から33.3%に上昇した。

■失業者の32%が友人、知人の仲介を求める

 トルコ統計協会の発表によると、この1年間の失業者の75.2%は男性だった。失業者の61.4%は中学卒業までの経歴の人々、35.4%は1年以上、職を探している人々からなっている。失業者の32%という大きな割合の人々が、友人・知人の仲介で職を探している。81.8%(213万7千人)は、以前に働いたことのある人々である。過去に労働経験のあった人々の46.7%がサービス業、25.3%が工場での労働、17.6%が建設業、10.3%が農業部門で働いていた。


※kurumsal olmayan nüfus:ほぼ総人口にあたるが、日本での人口統計の取り方とは異なり、寄宿舎、兵営、刑務所など通常の住居以外で生活する人々を除く人口を指す。

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( 翻訳者:高田 利彦 )
( 記事ID:2788 )