中国と石油鉱区の調査・開発協定を調印 ハムシャフリー紙
2006年06月22日付 Hamshahri 紙

【IRNA】イランと中国の間で、ギャルムサール鉱区(カスピ海の南に位置するイランの陸地http://www.fallingrain.com/world/IR/26/Garmsar.html)における石油および天然ガスの調査・開発の活動実施協定が調印された。

 ゴラームホセイン・ヌーザリーイラン石油公社事業部部長は、ギャルムサール鉱区における石油および天然ガスの調査・開発の活動実施協定の調印式において、両国は国益を確保しつつ、上流部門(資源の開発)から下流部門(製品の輸送・販売など)にわたってより大規模な協定を結ぶことができる、との希望を表明した。

 彼は、「我が国の経済分野は、目覚しい躍進が始まりつつある。過去3ヶ月の我々の石油生産高は、15万バレル以上も増加している」と述べた。

 ヌーザリー氏は、「我々は今のところ、パールス南部の19、20、21、22FAZ(Foreign Access Zone:輸入促進地域)での4つの大型協定の締結に加えて、3つの大きなLNG(液化天然ガス)のプロジェクトについても、交渉や実施の段階にある」と表明した。

 同氏は、「イラン大統領の大国中国への訪問と、またそれに石油相が同行したことは、特にエネルギー分野において、イランとの関係拡大における転換点となるだろう」と付け加えた。

 彼は、「我々は2004年、国内外の企業を対象として陸地と海上の16鉱区の調査・開発権の国際入札を行なった。これにシノペック社(中国石油化工)が応札し、ギャルムサール鉱区の協定が同社と結ばれることになった」と述べた。

 彼は、「イラン石油公社とシノペック社の協力は調査協定の域にとどまらず、LNGの開発・輸出や、さらには精製施設、石油化学といったその他の産業での協力といった分野も含まれることになるだろう」と述べた。

 ヌーザリー氏は、「ギャルムサール鉱区協定の調印が2国間の協力の拡大と2社のこれまで以上に深い相互理解のもととなり、将来には有益なこれらの協力による成果が生み出されることを期待している」と述べた。

 中国大使もこの式典で、イランと中国双方の協力関係の拡大を強調した上で、イラン経済の発展の速さを大いに賞賛し、それがイランに対し無理強いをする諸国をけん制するカードになると述べた。

 大使はイランの中国への更なる門戸開放を要望し、「中国とイランの協力関係は、常に、そして間違いなく相互利益と相互信頼の上にあると信じていただきたい」と付け加えた。 



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( 翻訳者:南龍太 )
( 記事ID:2798 )