プーチン露大統領、セゼル大統領を歓迎(Milliyet紙)
2006年06月30日付 Milliyet 紙

トルコ共和国大統領として初めてロシアを訪問したセゼル大統領は、プーチン大統領による熱い歓迎を受けた。プーチン大統領はセゼル大統領を「親愛なる友」と呼び、両大統領の会談は1時間半に及んだ。

アフメト・ネジュデト・セゼル大統領とロシアのウラジミール・プーチン大統領は、両国間の「広範にわたり強化された連携」関係をさらに発展させ、米軍の黒海地方駐留を阻止する方向で協力体制を拡大していくことで合意した。
公式訪問でモスクワを訪れているセゼル大統領は昨日(29日)、プーチン大統領と会談を行った。セゼル大統領はロシアを訪問した初のトルコ共和国大統領となる。プーチン大統領との直接対話は1時間半に及んだ。

■セゼル大統領に謝意

両大統領は会談の冒頭で互いに抱き合った。プーチン大統領はセゼル大統領を「親愛なる友」と呼び、招待を受け入れモスクワを訪問してくれたことへの謝意を述べた。
プーチン大統領は、2004年のアンカラ訪問の際に両国の関係の発展に向け打ちたてた目標が達成されたとし、「両国の経済および貿易関係は、計画通り年35-40%の成長を示した。すでに大規模な投資計画も進み始めている。」と述べた。
同大統領はさらに、ロシアとトルコは「特別な関係」にあるとし、両政府が国際問題に対し似た考えを持っていることに大変満足していると話した。

■“ロシアは世界の大国”

ロシアを“世界の大国”とするセゼル大統領は、ロシア政府との関係を非常に重視していると述べた。
代表団同士で続いた会談では政治、経済、軍隊に始まり、エネルギー問題も取り上げられた。
両大統領は、イランやイラクをはじめとする国際問題に関し意見を交換。入手された情報によれば、大統領らはキプロス問題を一般的な問題として取り上げ、PKK(クルド労働者党)や国際テロ活動についても話し合った。
「国際テロ活動」という言葉をチェチェンとの関連で多用したロシア側代表団は、テロに対しトルコが支持を表明したことに謝意を示した。

■連携の可能性

プーチン大統領は合同記者会見で、両国がエネルギー、交通、化学産業および核開発の分野で連携していく可能性を示した。
また、トルコとスペインが先導する「文明間同盟」活動を賞賛し、同じくトルコ政府が率いる「黒海和平活動」に参加するための法的手続きを済ませたことを明らかにした。
黒海地方周辺諸国が同地域の治安を維持する目的で設立したBlackseafor(黒海合同海軍部隊)の一環としてトルコが主導する「黒海和平活動」は、トルコ、アメリカ、ロシアの間に水面下の争いを生み出している。
アメリカが黒海に軍隊を駐留させることに反対するロシアは、トルコの活動を支持。トルコも公には言及しないものの、米軍が黒海地方に定着することに難色を示している。
アフメト・ネジュデト・セゼル大統領は、ウラジミール・プーチンロシア大統領と2004年に枠組みを決めた「広範にわたり強化された連携」関係をさらに強化する決定を下したと述べた。




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( 翻訳者:倉本 さをり )
( 記事ID:2865 )