「アメリカはイランにどう対応すべきかわからなくなっている」:アフマド・ハータミー師 ハムシャフリー紙
2006年06月03日付 Hamshahri 紙

【IRNA】テヘラン金曜礼拝説教師、セイエド・アフマド・ハータミー師は次のように語った。「もしも世界が世界の治安に最大の脅威となっている国を認定しようとすれば、それはアメリカだ」

師はテヘラン金曜礼拝の今週の説教で、コンドリーザ・ライス米国務長官の最近の発言について、それらの発言が新鮮味を欠いた聞き古しだとしてこう述べた。「アメリカのイランにかんする発言は混迷しており、偉大な国家イランにどう対応すべきかわからなくなっているようだ」

ハータミー師はアメリカがこの50年間に世界の25の独立国に対し直接的、あるいは間接的に軍事攻撃を行なってきたという事実を強調し、「もしもこれが危険でないというのならば、一体何を危険だと言えばよいのか?」と述べ、「米国務長官は、もしもイラン政府が今の方針を改めないのであれば、イランを待ちうけている結果は重い代償を払うことでしかない、と言っている。もし重い代償の意味するところが経済制裁なら、我々は27年間制裁下に置かれてきたにも拘らず、むしろ制裁は我々に利益をもたらし、わが国では学問と知識が発展した」

さらに、「もし重い代償の意味するところが軍事攻撃なら、我々は8年間(イラン・イラク)戦争を押し付けられていた。重い代償を払っているのはアメリカである。アメリカの兵隊たちは今日、政府首脳の誤った政策の犠牲となり、人々の政権への嫌悪感は日に日に増している」と続けた。

そしてこう強調した。「米国務長官は、まずイランが核開発計画の停止を実行すべきであり、アメリカが交渉の席に着くのはその後だ、と言う。彼らは自分たちが特権を欲しているとき、相手に特権を与えるかのように言う。アメリカよ、あなた方は27年間、イランとの対話を望みながら、依然として失敗し続けているではないか」

テヘラン金曜礼拝の代理導師として師は、イラン国内で諸民族間の不和を引き起こそうとするアメリカの企みに触れて述べた。「アメリカはイラン国内政策においてまた別の失敗をも経験した。民族意識を煽ることや、アーザルバーイジャーン州である出版物の違反がもとで起きた騒動は、大アーザルバーイジャーンをしてイスラーム革命体制に対峙させる企みを追い求めるものだったが、アメリカがアーザルバーイジャーンから耳にしたものは革命に忠誠を誓う確かな叫びであった」

今週の説教師として師は「過去数世紀にわたるイランの結束はアーザルバーイジャーンの貢献に負っている」と述べ、あらゆる時代を通してアーザルバーイジャーンが文化や聖戦、闘争の分野において傑物を輩出してきたことを取り上げて、次のように語った。「この50年間に現れた3人の偉大な(イスラーム哲)学者、アミーニー、タバータバーイーおよびジャアファリーの各師を輩出したのはアーザルバーイジャーンである」



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( 翻訳者:牧 良太 )
( 記事ID:2610 )