ドイツで、女性教員のスカーフ許可の判決(Hurriyet紙)
2006年07月09日付 Hurriyet 紙

ドイツで、学校でのスカーフ着用が認められなかったムスリムの教師、ドリス・Gは「ムスリムの教師は、学校でスカーフを着用できないのに、キリスト教の修道女の教師には許されている」と不服を申し立てたところ、この訴えが正当と認められた。事件を審議したシュトゥットガルトの行政裁判所は「教師はスカーフを着用して授業を行うことができる」との判決を下した。

バーデン・バーデンにある公立学校ではキリスト教徒の教師が宗教的な服装をして授業をすることができる、と指摘した裁判官は「以上のことをかんがみると、シュトゥットガルトの学校が採った禁止命令は公正ではない」と述べた。学校側は州のスカーフ禁止令を根拠にドリス・Gにスカーフを着用しての授業に許可しなかったが、この55歳の教員は州の設けたスカーフ着用禁止の決定により自分自身が不当な扱いを受けていると感じたことが明らかにされた。バーデン・ヴェルテンベルク州は、2004年4月に下した決定により、ドイツで(学校での)スカーフ着用を禁止した最初の州となった。ライプチヒの連邦行政裁判所も、この決定を認めていた。
1973年より教職にあり、1984年にムスリムになったドリス・Gは、1995年以来スカーフを着用していることも伝えられた。

Tweet
シェア


現地の新聞はこちらから

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:松岡聡美 )
( 記事ID:2938 )