イスラエルのレバノン攻撃へ欧米首脳の弱腰の非難相次ぐ(Milliyet紙)
2006年07月16日付 Milliyet 紙

欧米首脳がイスラエルのレバノンに対する軍事行動を厳しく非難せず、穏健な批判に留めたままでいることが注目される

兵士2人を拉致したヒズブッラーに対する軍事行動で、レバノンを空と海から包囲して何日も爆撃しているイスラエルに対し、特に欧米で高まっている反発が「弱々しい声」による非常に控えめの警告に終始したことが注目される。唯一、ロシアのウラジミール・プーチン大統領だけがイスラエルに「軍事行動をすぐに止めるよう」呼び掛けた。欧米からの弱々しい批判の中心は「不均衡な力を行使していること」で占められた。前の日にレバノンへの爆撃を止めるようイスラエルに呼び掛ける決議案を審議した国連安全保障理事会は、アメリカがイランとシリアにも責任があると主張したため、いかなる決定も下すことができなかった。

イスラエルに向けられた批判は次の通り:
・フランス:イスラエルを最も厳しく批判したのはジャック・シラク大統領だった。イスラエルに対し「あなた方はレバノンを破壊したいのですか?」と問い掛けたシラクは、「ヨーロッパ人の誰もが、イスラエルが不均衡な力を行使したと考えている。ハマスとヒズブッラーも無責任な行動をとった」と述べた。
・スペイン:ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相は、「私見では、イスラエルは大きな過ちを犯している。軍事行動は、単に暴力をエスカレートさせるだけである」という表現を用いた。
・ドイツ:アンゲラ・メルケル首相は、イスラエルが攻撃を始めたのではないと強調し、「拉致された兵士は解放されなけばならない、暴力を止めて、イスラエルに対するロケット攻撃に終止符が打たれなくてはならない」と述べた。
・イギリス:トニー・ブレア首相は、両者に自制を求めつつ、イスラエルの自衛主義に理解を示した。

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( 翻訳者:井上さやか )
( 記事ID:3002 )