トルコの道路は墓場のよう? -9日間で180人が交通事故で死亡(Radikal紙)
2006年07月18日付 Radikal 紙

トルコは、交通「テロ」を止められない。毎年4000人近い人々が交通事故で亡くなるトルコでは、先週の1週間に事故の「爆発的増加」が起きた。7月9日から昨晩までに起こった200件以上の交通事故で180人が亡くなり、837人がけがをした。昨日1日だけで33人が亡くなり、130人が負傷した。

至福党がディヤルバクルで開いたイスラエルに対する抗議集会から戻る途中だった、同党ガズィアンテプ青年部のメンバーを乗せたバス(イスマイル・アヴジュ運転手)が、昨日午前0時半頃ニズィップ―ガズィアンテプの幹線道路で「27 ND 007」のナンバープレートをつけた車と衝突した。
路肩に横転したバスに乗っていた至福党ガズィアンテプ青年部のイズレッティン・ユルドゥズ部長、同党シャーヒンベイ郡青年部のイブラヒム・セルチュク・ガリプチン部長、オメル・トゥトゥチュと運転手のイスマイル・アヴジュが亡くなった。この事故で負傷した33人はガズィアンテプとニズィップの病院で治療を受けた。

シャンルウルファのヴィランシェヒル郡では、ユスフ・アックシュが運転するタクシーが、対向車線にはみ出して追い越しを行った結果、反対方向から来たバキ・エスメルが運転するタンクローリーと衝突した。この事故で、タクシーに乗っていたフェイズッラー・ドゥルスン、メフメト・ヌリ・ビリジ、サルマン・チメン、セダト・ドアンと運転手のユスフ・アックシュが死亡、メフメト・デミルが重傷を負った。

クルッカレのハジュラル町でラマザン・ヌリ・バハルが運転する車が、テュプラシュ・ラフィネリシ橋の上でコントロールを失い、高さ10メートルの橋からクズルウルマック川へ落ちた。この事故で、運転手のバハルがけがを負い、セファ・バハル、ジハンギル・チェリッコル、メフメト・チョバン、ビナリ・バシュビュユクが亡くなった。

■事故が14.89%増加

警察庁交通管理局のデータによれば、トルコでは交通事故が増えている。昨年、警察の管轄地域では合計57万419件の交通事故が起こった。これらの事故で3215人が亡くなり、12万3985人がけがをした。
昨年は、一昨年と比べて事故件数が15.27%、死者数が4.32%、けが人の数が15.27%増加したことが報告された。事故、死者、そしてけが人の数の増加は今年の年始からの5カ月間続いた。警察のデータによると、今年の初めの5カ月間で、24万7892件の事故が起こった。これらの事故で1122人が亡くなり、4万4845人がけがをした。昨年の同時期と比べると、事故件数は14.89%、死者数は8.51%、けが人の数は8.17%増加したことが分かった。

■暑さに気をつけて

アダナ運転手協会のキャーズム・バルシュック会長は、運転手に暑さに気をつけるよう警告した。「交通事故は7月から9月の間に最もよく起こる。運転は暑さから大きな影響を受ける。暑さとストレスが一緒になると認識が困難になる。このため車を運転する人は頻繁に休憩をとるべきだ」。

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( 翻訳者:小野寺香織 )
( 記事ID:3021 )