国内の電力需要が増加、節電を呼びかける ハムシャフリー紙
2006年07月20日付 Hamshahri 紙

2006年7月20日付け ハムシャフリー紙

【経済部】電力消費のピークとなるモルダード月(7月下旬から8月下旬)まで、まだ数日あるにもかかわらず、国内における今週火曜日の電力消費量は、昨年のモルダード月の消費量を上回っていた。

 本紙記者の報告によると、この2ヶ月間の電力消費量は、国内各地で厳しい暑さとなったため上昇しており、この問題のため各地で広範にわたって断続的な停電が引き起こされている。

 発表されているレポートによれば、一年で最も暑い時期を迎えたフーゼスターン、ファールス、ブーシェフルといった南部に位置する各州では今週火曜日停電が発生し、地域住民にとって大きな問題となった。

 エネルギー省のファッターフ大臣は、南部地域の停電の理由について電線の老朽化と発電所内部の問題であると説明し、すでにこうした問題は解決済みであると強調した。

 ファッターフ大臣の発表によると、今週火曜日の24時間電力消費量は33,200メガワットに達しており、電力生産量である32,200メガワットより1,000メガワット上回っていた。同大臣は、「こうした状況において停電を防ぐため、近隣諸国から700メガワットの電力を輸入し、また備蓄電力1,000メガワットを使用した」と語った。

 電力消費量が増加していることや、電力消費がピークを迎えるモルダード月を直前に控えていること、また国内の電力生産能力を考えれば、停電が広範囲に広がることが予想される。こうした中、都市部の住民、特にテヘラン市民が節電しなければ、停電は広がるであろう。

 これに関連して、テヘラン電力のガッレバーグ専務取締役は、「一般の方の想像とは違い、テヘラン州における工業部門の電力消費量は全国平均を下回っている。しかし、テヘランの一般家庭における電力消費量が、全国平均よりも上回っているのだ。統計によるとテヘランの一般家庭における電気エネルギーの消費割り当ては37.8%、工業部門が23.4%となっている。一方、全国平均は、一般家庭用が32.4%、工業部門が32.7%である」と語った。

 さらに「テヘラン電力は、現在約4,000メガワットの生産能力を持った発電所を建設中である。また、1,500メガワットの発電所建設を検討中である」と述べた。


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( 翻訳者:關岡 敦子 )
( 記事ID:3036 )