中東情勢の緊迫うけ、貿易にも悪影響(Milliyet紙)
2006年07月21日付 Milliyet 紙

中東での紛争を大変憂慮していると述べた海外経済関係委員会のユルジャル代表取締役は、「もはやトルコのいかなる企業にも中東との間で今後貿易関係を進める考えはない」と述べた。

海外経済関係委員会のロナ・ユルジャル代表取締役は、現状ではいかなるトルコの団体や企業も、イスラエル、パレスチナ、レバノン、そしてシリアとの将来的な貿易関係の構築を考えることは不可能であると述べた。経済関係を政治関係と切り離して考えることは不可能であると述べたユルジャルは、政治的安定は、経済関係の健全化に寄与するとし、国際関係においても同じ事が言えると語った。

■「貿易は絶たれた」

ロナ・ユルジャルは、アメリカと同盟国による攻撃前にイラクとの間にあった貿易量は大変多かったことを紹介し、攻撃後は貿易がぱったりと途絶えてしまったと述べた。イスラエルとパレスチナの間の紛争に対する憂慮を表明したユルジャルは、現状は「危機」以上のものであり、正式に宣言されてなかろうと事実上戦争の段階に入ったと指摘した。ユルジャルは、この問題のために生じた損害について何かコメントすることは困難だとしながら、次のように続けた:
「(損害の規模は)この状況がどのくらい継続するか、どのくらい激しくなるか、どれほどの範囲の地域に広がっていくか次第だ。(戦火が)シリアにも飛び火するかもしれないということは、もちろん懸念している。アメリカはシリアとイランを非難している。まだ始まったばかりであり、今すぐ何かを言うことはできない。しかし過去の経験を見る限り、少なくともイスラエルのレバノンでの軍事行動はやや長期化するように見える」。

■レバノンへの援助

ユルジャルは一方で、レバノンへの援助はしたいが、委員会がこれを単独で行うことは今の状況では不可能であると述べた。ユルジャルは、援助は政府の許可を受けて、トルコ商工会議所連合のようなより大きな組織が実行できるだろうと話した。

■緊張が続くなら輸出は70%落ち込む

中東と緊密な貿易関係を持つガズィアンテプの実業家は、レバノンで起こった激しい紛争が終わり、一刻も早く平和の風が吹くことを待ち望んでいる。ガズィアンテプ商工会議所のメフメト・アスラン会頭は、近年になって南東アナトリア地域が近隣の国々との貿易で攻勢をかけていたことに触れ、シリア、レバノン、ヨルダン、湾岸諸国に向けの輸出が著しく伸びていたことを明らかにした。アスランは、「緊張関係がさらに悪化すれば、マイナスの影響が生まれるかもしれない」と述べた。
南東アナトリア輸出業者組合のアブデュルカーディル・チュクマズ理事長はというと、南東アナトリア地域からレバノンには昨年850万ドルの輸出が行われたことを明らかにし、(中東)地域での事態の展開が輸出にマイナス影響を及ぼしうると述べた。チュクマズは、「緊張が続くならば、南東アナトリアからの輸出は70%前後減少する」と話した。

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( 翻訳者:近岡由紀 )
( 記事ID:3050 )