国会前で労働者が抗議集会 シャルグ紙
2006年07月24日付 Sharq 紙

【政治部】昨日の国会の公開会議では議員数人が国内の工場労働者の状態について抗議する場面が見られた。同じ時、エスファハーンから抗議のためにやって来た約200人の労働者がバハーレスターンの国会建物前に集合していた。エスファハーンの工場《スィーミーン・ノウ》の労働者が国会前に集合したのは、これまでにもザンジャーン、ガズヴィーン、ケルマーンシャーなど他の都市からも工場労働者が国会前に集合した経緯があるからだ。

抗議の焦点は労働者の大規模な解雇と数ヶ月にわたる賃金の未払いである。昨日の《スィーミーン・ノウ》労働者の抗議もこの2つの問題をめぐるものだった。労働者が国会の柵にぶら下げたプラカードには、「我々は5ヶ月以上も賃金と諸手当を受け取ってない。民営化の名のもとに労働者は解雇されている」と書かれていた。数人の労働者が、記者らの問いに答え、5ヶ月分の賃金を受け取っていないため生計が苦しいと訴えた。中には、家賃が払えず一家で借家を出て路頭に迷う寸前まできていると言う労働者もいた。

労働者たちは自分たちの生計の不満を述べるとともに、他にも多くの工場労働者が85年〔2006年3月21日~〕に入ってから自分たちと同じような境遇に陥っているように見受けられると述べた。労働者の中にいたエスファハーン選出の議員、ハサン・カームラーン氏は、国内の労働者の問題を解決するよう訴えた。同議員は《スィーミーン・ノウ》工場の労働者の問題について、「数年前、自分の工場用に90億トマーン〔約11億5000万円〕借り入れておきながら、その金を個人用に着服してカナダに行ってしまった人物が、また舞い戻って工場を乗っ取るつもりで、この工場の労働者たちを追い出したのだ」と述べた。

カームラーン議員はまた、「この工場の労働者が5ヶ月も賃金と諸手当を受け取っていないというのに、一部の責任者は自分たちだけ『ほくほく顔』で、『げっそり顔』の労働者たちの状態を理解しない。労働者は自分をムチ打って何とか外見を保って生活している気高い階層だ。我々から見て、労働者の状態への対処は疎かにされてきた」と説明した。

同議員は、「抗議に集まった労働者のうち7人からなる代表団が国会議長の指示で自分たちの問題を訴え、それに対し、国会の鉱工業社会委員会が問題を解決することになった」と付言した。

▼ 労働者の申入書
昨日の公開会議では、スィールジャーン・バルドスィール選出の議員、アフマド・ホセイニー氏がバルドスィールの砂糖工場の危機的状況について訴え、この工場に調査官を派遣し、危機的状況の調査を指示してほしい、と大統領宛の申入書を通じて要請した。

チャーバハール選出の議員、アブドルガフール・イーラーンネジャード氏も保健相宛ての申入書を通じ、双方の契約によってチャーバハール漁業会社の冷凍倉庫から《ズィースト・ボンヤード》社へ配置換えされた労働者の賃金について調査するよう要請した。

アーヴァジ・ブーイーンザフラー選出の議員、ゴドラトッラ・アリーハーニー氏も、ガズヴィーン州の労働者と工場の状況について訴え、「工場の多くが破産寸前で、我が州の大勢の労働者が職を失った」と述べた。同議員は、このような状況が生じた要因は、一つに労働者政策が不適切であるからだとし、「もし政府が現況に早急に策を講じなければ、状況は危機的になる可能性がある」と述べた。


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( 翻訳者:吉村 かすみ )
( 記事ID:3080 )