レバノンのオーストラリア人救出に向かったトルコ船にイスラエル軍が発砲(Milliyet紙)
2006年07月26日付 Milliyet 紙

オーストラリア国民の避難に使われる予定のトルコの高速艇が、イスラエル船から警告の発砲を受けた。

ビナリ・ユルドゥルム運輸相は、レバノンにいるオーストラリア国民の避難のために使われるイズミット市役所所有の高速艇「アクチャコジャ号」が、昨晩乗客を乗せずにベイルートから(北キプロスの)マゴサに向かう途中、イスラエル軍のボートから警告の発砲を受け、停止させられ朝まで待機させられたことを明らかにした。問題が、外交的な活動の範囲を超えていると述べたユルドゥルムは、レバノンとを往来するすべての船の航路と規則はイスラエル軍のボートが指示したと強調した。イスラエルの在トルコ大使館の情報筋によると、「船は、私たちに文書を送らずに、遅い時間に港から許可なく出航したので、警告弾を放って止めざるを得なかった」と話した。

■二度目の会見

ユルドゥルム運輸相は、イスラエルのこの発表を受けて昨日行った二度目の会見で、船長がイスラエル側の全ての指示に沿うように行動し、協力したにもかかわらず、このような事態になったとの情報を伝えてきたと述べた。イスラエル軍が、航路の変更により船をシリアに向かわせたと語ったユルドゥルムは、(外交的な)働きかけの結果、船が立ち往生する事態は防がれたと話した。
外務省とオーストラリアのテルアビブ大使館の働きかけにより解放された船は、北キプロス・トルコ共和国のマゴサ港で待機しはじめた。エンジンの修理をした後、ベイルートに戻り、オーストラリア人の避難活動に加わることが明らかにされた。アクチャコジャ号のジェラル・トゥラヌルス船長は、事件の瞬間を、「指示に従ったにもかかわらず、検問地点で警告の発砲を受けた」と語った。「彼らは我々に『無線の話を聞いていないのか』と叫んだが、そのようなものは何もなかった」と話した。

Tweet
シェア


現地の新聞はこちらから

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:3096 )