政府報道官:イランがレバノンに派兵することはない シャルグ紙
2006年07月25日付 Sharq 紙

【政治部】ゴラーム=ホセイン・エルハーム政府報道官は、政府がレバノンへ軍隊を派遣する予定はなく、これについて噂されている話はすでに政府当局者によって否定されていると強調した。報道官は昨日、記者団との週定例記者会見においてこのように述べ、不正義や侵略に対してイランが採る全体的な政策は、イデオロギー上のものであり、軍や部隊の派遣といったようなものではないと述べた。

 報道官のこのような発言は、記者との次のようなやり取りを受けてのものだった。

(記者)「イランの若者たちは、殉教団となって〔紛争中の〕地域に馳せ参じたいと考えている。もし今の責任ある立場になければ、現地へ行ってレバノンの人々を守ろうという気持ちは、あなたにはあるのか」。
(報道官)「あなたは行きたいと思っているのかね」。
(記者)「ええ、強く」。
(報道官)「では、なぜここに座っているのだね」。

 そして報道官は、当然その返答は待つことなく、すぐに次のように述べた。「政府報道官の地位にある者は個人の立場について意見は述べられない。しかしイスラエルのレバノン攻撃に対する世界の総意が怒りであるのは明らかであり、イスラーム教徒であれキリスト教徒であれ、すべての人民は攻撃を止めさせたいと思っている。イランも同様に、この犯罪を阻止するため法的・国際的なあらゆる手段を用いたいと考えている」。

 エルハーム報道官はこのような考えから、『イスラエルのレバノンに対する戦争は、イランに対する戦争に他ならない』といった、一部の国で取り沙汰されている解釈は誤っているとし、次のように説明した。「この戦いは国際社会と人類の原則全てに対するものであり、止めさせるべきだ。アメリカはシオニスト体制を不合理に支持していることで、説明ができなくなって責任転嫁をしている。彼らは国際的圧力に直面している」。彼は「アメリカはうまくいかないといつも、イランが邪魔しているかのように考える癖がある」と表現し、次のように語った。「要するに、世界には二種類の体制が存在しているということだ。ひとつはイランのような国際法を遵守する体制、もうひとつはアメリカのような強権的な国だ」。

〔後略〕

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( 翻訳者:緒方萌 )
( 記事ID:3114 )