テロリストの地雷の犠牲になった少佐の葬儀に1万人参列(Milliyet紙)
2006年07月29日付 Milliyet 紙

ビンギョル県のゲンチ郡で、テロリストによって仕掛けられていた地雷の爆発で殉職したビンギョル保安隊特別任務大隊長のアディル・カラギョズ少佐の葬儀が、故郷のオスマニイェで行われた。埋葬の際に、衝突が起こった。1万人もの人々が参列した葬儀の最中、葬列の順路にある(クルド系の)DTP(民主市民党)の建物に石が投げ込まれたため、警官が空に向かって発砲した。カラギョズ少佐の母親ファトマさんは、「祖国よありがとう、などと言うつもりはない。今まで何もしてくれなかったから」と話し、涙を流した。

カラギョズ少佐の遺体はビンギョル保安隊司令部による葬儀の後、ヘリコプターでオスマニイェに運ばれた。保安隊による葬儀では、同隊司令部長のウミト・ユルマズ大佐が弔辞を述べ、犠牲者の死を無駄にはしないと話した。葬儀の最中、カラギョズ少佐の妻ヤーセミンさん(34)は悲しみのあまり何度も引きつけを起こし、医師の診察を受けた。
知らせを受けてから2日間一睡もせず、注射を打ちながら立って息子の遺体が帰ってくるのを待っていた母親のファトマさんも、「悲しいのは私たちだ」と泣き叫んだ。

■DTPに投石

棺が実家から3キロ離れたビュユク・モスクへ運ばれたとき、およそ1万人の参列者が葬列に加わっていた。PKK(クルド労働者党)を批判するスローガンを叫びながら進む葬列の人々は、DTPの建物に掲げられた50平方メートルの大きさの旗に石が投げられたと聞くと興奮の度合いを高めた。DTPの建物には雨あられと石が投げられ、警官が空に向かって発砲する事態となった。

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( 翻訳者:湯澤 芙美 )
( 記事ID:3126 )