首相、CNNラリーキングショーに出演。中東情勢について「今は責任者追及の段階ではない」(Hurriyet紙)
2006年07月29日付 Milliyet 紙

CNNに出演し、司会のラリー・キングの質問に答えたエルドアン首相は、中東危機について(今)責任者を追求してはならないと述べた。「責任者を追求すれば事態を難局へと導く。今我々がしなければらないことは停戦を確保し、和平プロセスをどのように始めさせるか検討することだ」と語った。

世界の主要ニューステレビ局、CNNの「ラリーキングショー」に出演したエルドアン首相は、中東危機について「今は責任者追及の段階ではない。今我々がしなければならないことは停戦の確保だ」と語った。事前に行われた収録でエルドアン首相は、中東からトルコ-アメリカ関係に至る一連のテーマについて見解を述べ、ラリー・キングの質問に答えた。

■平和維持軍参加は停戦後

エルドアン首相は、トルコは停戦が確保されてはじめて、レバノンへの派遣が計画されている平和維持部隊へ参加することができるだろうと述べ、次のように続けた:「アメリカはトルコにこの方針に従って任務を果たすよう求めた。我々は現状を見れば当然この任務を遂行しなければならないことを認識している。我々は現状の偏った軍事力の行使を目の当たりにしている。平和維持部隊の存在は非常に重要になると信じている。しかし、トルコは停戦が確保されてはじめて、こうした部隊に貢献することができる」と述べた。

■難局に陥る

中東危機の責任は誰にあるのか、とのキングの問いに対して、エルドアン首相は次のように答えた。
「このことをはっきりと、明確に申し上げておかなければならないのだが、今は責任者の追求をしている場合ではないということだ。責任者を追求をすれば状況をさらに危機的にし、より感情的になってしまうからだ。今我々がしなければならないのは停戦の確保であり、和平プロセスをどのように始めさせるか検討することだ。コップが満ちた側に注目しなければならない。責任者を追求すれば事態を難局に導いてしまう。誰が正しくて誰が間違っているとか、誰が責めを負うべきかというようなことは歴史が決めるものだ。こういったことは歴史に委ねなければならない」。

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( 翻訳者:富田 祐子 )
( 記事ID:3139 )