13都市におよぶ大規模停電で観光業が悲鳴(Milliyet紙)
2006年07月03日付 Milliyet 紙

一昨晩「技術上の故障の結果」13県にも及ぶ大停電が起こり、エーゲ海・地中海・マルマラ海付近の旅行業者は打撃を受けた。業者は旅行者に状況を説明するのに困り、関係省庁に反発した。
イズミルでは約1.5時間停電が続き、エーゲ海沿いの何ヶ所かの県では5~6時間続いた後ようやく電気が復旧された。イズミルでは、停電に伴いエレベーターに閉じ込められた35人が消防隊に救助された。発電機がなかった結婚式場では、いくつかの結婚式はロウソクの灯りで敢行されたが、多くは延期された。

■旅行業にとって真っ暗な一日
地元の人や外国人ツーリストが最も集まる土曜の夜に、大停電は起こった。チェシュメでは、商店はシャッターを下ろした。チェシュメ旅行ホテル協会会長ヴェイシ・オンジェル氏は、郡内のホテルの大半は2つ星で小規模なため発電機はないと語り、次のように続けた。
「旅行業者にとっては真っ暗な一日となった。EU加盟のため奔走している時期に、大停電が起きたのは失態だ。ワールドカップを観戦していたホテル宿泊者達は、停電のため各部屋に引き上げた。ビールさえ販売できなかった。物質的にも精神的にも大打撃だ。」

■政府の介入期待
イズミル商工会議所会頭のエクレム・デミルタシュ氏は、理由がどうであろうともこの停電は大きな恥であることを述べ、次のように続けた。
「旅行シーズンに、これ程大規模かつ長時間に渡る停電を起した国の醜態をさらすことは、大変恥ずべきことである。政府がアリアー郡の施設を稼動させるのを我々は待ち望んでいる。」

■ムーラでは6時間の停電
ムーラには3ヶ所に熱電気発電所がある。この停電の原因が、ヤタアン・イェニキョイ・ケメルキョイ熱電気発電所ではないことが確認された。しかし、故障のためエーゲ海の発電所は操業停止になった。
ムーラでは結婚式やコンサートが延期され、6時間後に電気が復旧した。ボドルム市市長マズルム・アアーン氏は、「停電の下では、観光事業は成り立たない」と述べた。

■「とにもかくにも、週末だった」
デニズリでは停電が4時間45分続いた。デニズリ商工会議所会頭のメフメト・ユクセル氏は、停電がちょうど週末に起こったのはラッキーだったと述べ、次のように続けた。
「何にせよ、3交代制で稼動しているもの以外、全ての操業が休業していた。機械が動いている時だったら、経済的な損失は莫大なものとなっていただろう。この停電は1つの警告なのだ。機械のそばには、絶対に発電機を置くべきなのだ。」

■肉は暑さに耐えられず
ブルサでは停電により、何台かの機械が故障した。
暑さのため、食料品を取り扱う店では、肉やその類の食品がだめになった。




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( 翻訳者:坂 泉穂 )
( 記事ID:2896 )