ベネズエラ・イラン大統領会談:「一致団結すれば、帝国主義を破砕できる」  ハムシャフリー紙
2006年07月30日付 Hamshahri 紙

2006年7月30日付ハムシャフリー紙政治面

【政治部】昨日午後、ウゴ・ラファエル・チャベス・フリアス ベネズエラ大統領(52歳)はテヘランに入った。
 ボリビアの革命指導者を彷彿させるベネズエラ大統領は、同行団とともに大統領府でマフムード・アフマディーネジャードの公式の歓迎を受けた。

 メフル通信によると、この訪問に際してベネズエラの情報、石油、および科学の各大臣を同行させているチャベスは、公式の歓迎を受ける中で、イランとベネズエラが帝国主義に対し団結していくよう、要請した。ベネズエラ大統領のイラン訪問は2日間の予定だ。チェベスはこの訪問において、わが国の政府当局者と会談し、両国の当局間で共同文書を取り交わす。また、彼は特別式典の中で、イラン最高勲章を授与されることになっている。

 ISNA(イラン学生通信)によると、ウゴ・チャベスは民主主義的社会主義外交、および、ネオ・リベラリズム(新自由主義)による世界秩序構築とアメリカ外交への反対で知られている。また、チャベスは第5共和国運動左派政党の創設者で、南米における反米三指導者の一人と見なされている。アフマディーネジャードは、チェベスの訪問に呼応して、2ヵ月以内にカラカス(ベネズエラの首都)で彼の招きを受けることになっている。

 マフムード・アフマディーネジャードは、公式の歓迎式典の終了後、ベネズエラの同胞とともに共同記者会見にのぞみ、「イラン・イスラーム共和国とベネズエラは、共にあり、支え合っている」と語った。大統領は、「ウゴ・チャベスとの会談についてわれわれが持つ心象は、兄弟であり戦友である2人の会談といった感じである」と述べたうえで、「我々は、地域の問題や国際問題に関して、多く共通した認識を持っている」と表明した。

 ウゴ・チャベスも会見内で、「いかなる時、いかなる状況に合っても、われわれはイランとともにあるということを強調するためにイランへ来た」と述べた。彼は、「我々が一致団結したとき、帝国主義を破砕することができ、もし別々になってしまったら、(帝国主義者が)われわれを排除する。これは、世界各国の過去200年の外交の歴史だ」と語った。

 両大統領による共同記者会見とアフマディーネジャードとチャベスの特別会談が終わった後、2か国間の第一回高官協議が始まった。イラン側からは、外務、国防、科学研究技術、石油、情報の各大臣と、大統領最高顧問および大統領府長官らがこの協議に参加する。



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( 翻訳者:南龍太 )
( 記事ID:3155 )