エルドアン首相、国連、仏、伊首脳と電話会談~「トルコのレバノン派兵には議会の承認必要」(Milliyet紙)
2006年08月20日付 Milliyet 紙

国連のコフィ・アナン事務総長、ジャック・シラク仏大統領、ロマーノ・プローディ伊首相は、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相と電話会談し、レバノンに駐留予定の平和軍へのトルコの参加を求めた。エルドアン首相は、国際部隊へのトルコの参加に関する決定がトルコ大国民議会の承認を得る必要があると答えた。

■「トルコを待っている」

エルドアン首相は、一昨日の夜にアナン事務総長と、また昨日朝にシラク大統領ならびにプローディ首相と電話で会談し、イスラエルとレバノンの間の情勢について意見を交換した。アナンはイスラエルとレバノンの間の和平を永続させることが地域にとって重要であり、駐留予定の平和軍も和平実現にとって重要な一歩となるだろうと述べた。エルドアンとアナンは、平和軍の部隊構成についても話し合った。アナンはトルコが平和軍へ参加することへの期待を表明した。
エルドアンも平和軍派遣への支持を表明するとともに、平和軍が和平を維持する責務を負っているという認識を示した。ただ、トルコ軍派遣についての決定は、トルコ大国民議会の承認を得る必要があると指摘した。

■シラクとの電話会談

エルドアン首相に昨日電話をかけてきたシラク大統領もまた、地域の和平を永続させるために駐留する予定の平和軍と仏の参加について話した。シラクはトルコもこの部隊に参加することが重要だと述べた。トルコがこの件に関してまだ決定を下しておらず、国内での意見の調整が続いていると述べたエルドアンは、この問題についてアナンと会談したことを伝えた。
ヨーロッパの各国首脳との会談の成果をエルドアン首相に伝えたプローディ首相は、イタリアも会談した各国の首脳たちもトルコの平和軍への参加を待望していると述べた。エルドアンは、ギュル外相も中東地域で会談を重ねたことに言及し、政府として平和軍派遣を支持していると答えた。

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( 翻訳者:松岡 聡美 )
( 記事ID:3304 )