ユネスコ・「ルーミー年」主催国にイランの名がないのは、何故?  ハムシャフリー紙
2006年08月23日付 Hamshahri 紙

2006年8月23日付ハムシャフリー紙文芸面

【文芸部】ユネスコが、モウラーナー(ルーミー)年主催国として、イランの名を挙げていないことについて、ユネスコ・イラン常任代表のアフマド・ジャラーリー氏は、リストからイランが排除されていることは好ましくないと発言した。

同代表は、「ユネスコのプログラムの一部は、同機関の執行委員会によって決定される。イランは、1999年から2003年まで執行委員国であったが、現在は同委員会のメンバーではなく、従って、イランの名は明記されず、また、そもそもイランが主催国に名を連ねていないことは問題にもされていない」と述べた。

ユネスコは、二年ごとに、学問・文化の分野において功績のある、世界的に価値のある人物を選んでいる。2006年、2007年にユネスコから選ばれた63人のなかには、ペルシア語話者でもあった、詩人にして神秘主義者のモウラヴィー(ルーミー)の名が見られる。

イランにおけるモウラヴィーの重要な位置づけ、および、この偉大な詩人がペルシア語話者であったことを踏まえ、この詩作の天才を記念して、国内の文化担当者・関係者により、さまざまな催しが行われる。同様の趣旨で行われる、「モウラーナーの夕べ」は、パリで開催されるものであり、これにはイラン人芸術家らも参加する予定である。

イスラーム文化指導省・芸術担当次官モハンマド・ホセイン・イーマーニー・ホシュルーは、モウラーナー年に関しての用意と協力を表明しており、次のように発言している。「演劇、音楽、造形芸術の分野において様々な催しが行われることになっている。」


(注)世界的に「ルーミー」の名で知られる、ジャラールッディーン・ルーミー(1207-1273)は、イランでは、「モウラーナー」、あるいは、「モウラヴィー」の尊称で親しまれている。ユネスコは2007年を、ルーミー生誕800年の記念の年としており、その主催国として、アフガニスタン、トルコ、エジプトが名を連ねている。


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( 翻訳者:前田君江 )
( 記事ID:3331 )