動物園で行方不明のニシキヘビ、天井裏で寝ているところを発見!(Milliyet紙)
2006年08月26日付 Milliyet 紙

(アンカラにある)アタテュルク森林農場で行方不明になっていた体長6メートルのニシキヘビ「パーキゼ」は、2カ月間天井裏で眠っていたことが明らかになった。パーキゼは1時間にわたる作業で捕獲された。

アタテュルク森林農場の動物園から2カ月前に姿が見えなくなったと伝えられたニシキヘビの「パーキゼ」が、自分の隠れ家で発見された。2カ月間アンカラの様々な場所でパーキゼの捜索が行われていたが、動物園の職員によって天井裏に追い詰められると、捕えられるまで1時間の“隅取りごっこ”を演じた。
6月11日に行方不明になったパーキゼの捕物劇は、メフディ・エケル農業・村落大臣が、ヘビが自分の隠れ家で追い詰められている、と発表したことから始まった。エケル大臣は動物園で記者会見を行い、行方不明のニシキヘビを昨日(25日)朝、通気口のパイプの上で眠っているところを発見したと話した。エケル大臣は、「2カ月間そこで眠っていたらしい。この種のヘビは、10~12カ月間えさを食べなくても生きていられるが、ひと月に一度は脱皮する」と語った。「このニシキヘビは、行方不明のニシキヘビか」との質問には、「そうだ」と答えた。

■また逃げたが・・・

エケル大臣の会見に引き続き、天井裏にいるパーキゼの姿を撮影するためにテレビ局に許可が与えられたことで、パーキゼの2度目の逃亡が始まった。注目を浴びることで居心地が悪くなったパーキゼは、天井裏を急いで逃げ始めた。パーキゼは、追いつめられた際に麻酔を打たれていなかった。エケル大臣は何カ月間も眠っていたと話したが、昨日は活発に動いていたパーキゼが再び行方不明になることを懸念した動物園の職員は、パーキゼを捕まえるために10人からなるチームを結成した。
“ヘビチーム”のメンバーの一部は屋根に上り、一部はパーキゼのおりの隣にいるワニのプールに入り、全ての穴でパーキゼの捜索を開始した。この時ワニのプールに入った職員は、自分に向かって近づいてきたワニの頭を棒でたたいた。

■4人がかりでやっと運んだ

なおもパーキゼは、自分を何とか捕まえようとするヘビチームを相手に1時間半にわたって抵抗した。天井裏で捕えられた体長6メートルのパーキゼは、4人の職員によってガラスのおりに入れられた。この捕獲作業には窓口の職員も加わったため、料金を払わずに動物園に入る幸運に恵まれたアンカラっ子たちは、作業を近くから見物するチャンスを得た。

■ケバブにも靴にもなっていなかった!

ニシキヘビが行方不明になって以降、盗難も含め様々な可能性が検討され、3人の民間の警備員が逮捕されていた。警備員が検察により釈放される一方、オスマン・ぺぺ環境森林大臣は「ニシキヘビが発見されるまでシシケバブは食べないように」という冗談を飛ばしていた。アンカラ広域市のメリフ・ギョクチェキ市長も、「ニシキヘビがケバブになるとは思わない。私の考えでは、せいぜいサーカス小屋の見せ物か高級デパートの靴になるくらいだろう」と語っていた。

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( 翻訳者:富田 祐子 )
( 記事ID:3351 )